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現役トップランナーの美術監督が訊く、伝説の映画美術監督たちの仕事、対談集『伝説の映画美術監督たち×種田陽平』が発売

2014/08/23 12:39掲載
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『伝説の映画美術監督たち×種田陽平』フライヤー
『伝説の映画美術監督たち×種田陽平』フライヤー
「思い出のマーニー」「清須会議」「セデック・バレ」「キル・ビル Vol.1」など、世界で活躍する美術監督・種田陽平と映画史に残る美術監督たちとの対談集『伝説の映画美術監督たち×種田陽平』がスペースシャワーブックスから10月24発売。

種田陽平は、スタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」を始め、三谷幸喜監督「清須会議」(2013 年)や大ヒットした台湾映画「セデック・バレ」(2013 年)、クエンティン・タランティーノ監督「キル・ビル Vol.1」など、海外でも活躍する美術監督。その種田陽平が“伝説の美術監督”13人へのインタビューをまとめた書籍が本書。

かつて独自の文化を築き、世界にも多大な影響を与えた日本の映画美術。その黄金期を支えた美術監督の貴重な証言を通し、失われつつある技術、ノウハウ、哲学などを現代に引き継ぐインタビュー集となっています。またアニメーション映画監督 高畑 勲との日本のアニメ映画創世記の貴重な対談も新たに収録します。
●『伝説の映画美術監督たち×種田陽平』
種田 陽平 / 著

2014.10.24発売 ISBN:978-4-907435-28-8 ¥4,700+税
B5 256ページ 上製

【本書で紹介する美術監督】(敬称略)

1│木村威夫 東京流れ者/ツィゴイネルワイゼン など
2│横尾嘉良 野獣の青春/セーラー服と機関銃 など
3│間野重雄 白い巨塔/盲獣/あゝ野麦峠 など
4│水谷浩 元禄忠臣蔵/源氏物語/西鶴一代女 など
5│西岡善信 座頭市/鬼龍院花子の生涯 など 
6│朝倉摂 薔薇の葬列/桜の森の満開の下/夜叉ヶ池 など
7│池谷仙克 歌麿/陽炎座/写楽 など
8│竹中和雄 日本一の裏切り男/ダイナマイトどんどん など
9│井川徳道 十三人の刺客/魔界転生/緋牡丹博徒 お竜参上 など
10│森田郷平 にっぽん・ぱらだいす/砂の器/八つ墓村 など
11│村木与四郎 用心棒/乱/日本沈没 など
12│ワダエミ 乱/プロスペローの本/HERO など
13│ダンテ・フェレッティ 薔薇の名前/アビエイター など

※キネマ旬報の連載
 『Listen to the Movies 映画美術は語る 種田陽平が聞く美術監督インタビュー』
 (2006 年4月下旬〜2007 年11 月下旬掲載)をもとに大幅加筆修正。

【著者プロフィール】

美術監督 種田陽平(たねだ ようへい)
日本を代表する美術監督の一人。岩井俊二監督作「スワロウテイル」(96)、
「花とアリス」(04)や三谷幸喜監督作「THE 有頂天ホテル」(05)、
「ザ・マジックアワー」(08)、「ステキな金縛り」(10)、「清須会議」(13)、
李相日監督「フラガール」(06)、「悪人」(09)、是枝裕和監督「空気人形」(08) など
邦画話題作多数。 また、「キル・ビル Vol.1」(02) でクエンティン・タランティーノ監督、
「The Flowers of War ; 金陵十三釵」(10) でチャン・イーモウ監督、
「セデック・バレ」(10) でウェイ・ダーション監督、
「ファイティングタイガー」(12) でキアヌ・リーブス監督とコラボレーション、
海外の監督たちからも絶大な信頼を得ている。
近年の展覧会の仕事に「借りぐらしのアリエッティ× 種田陽平展」(10-12) がある。
映画最新作はスタジオジブリのアニメーション映画「思い出のマーニー」(米林宏昌監督)で
7月19 日から全国東宝系で公開。監修と美術監督をつとめる同作品の展覧会
「 思い出のマーニー× 種田陽平展」は7月27 日から9 月15 日まで江戸東京博物館で開催。
江戸東京たてもの園で12月14日まで開催している「ジブリの立体建造物展」にも
コンセプトワークで関る。自身の著作も多く、 今夏、角川one テーマ21「ジブリの世界を創る」も発売中。
10 年に芸術選奨文部科学大臣賞を、11 年に紫綬褒章を受けている。