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70年代末の北アイルランド・パンクシーンの熱気をとらえたドキュメンタリー映画『シェルショック・ロック』がDVD化

2014/08/05 09:45掲載
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シェルショック・ロック
シェルショック・ロック
60年代後半に勃発した北アイルランド紛争を背景に、70年代末の北アイルランド・パンクシーンの熱気をとらえたドキュメンタリー映画『シェルショック・ロック』。今年3月、完成から33年を経て日本国内で初めて劇場公開されて話題を呼んだ本作のDVD版が9月10日に発売。

DVDには“北アイルランド・パンク映画三部作”の第1作である本作のほか、三部作の他の2作品『プロテックス-ハラー』『セルフコンシャス・オーバー・ユー』も同時収録されます
●『シェルショック・ロック』

<内容紹介>
『パンク・ロック・ムービー』(1978年/ドン・レッツ監督)、『D.O.A.』(1980年/レック・コワルスキー監督)と並び称される、パンクロック・ドキュメンタリー映画の最終兵器。世界的な衝撃となった1977年のロンドン・パンク勃興、その波はすぐさま北アイルランドにも飛び火した。しかしそこは激戦が続く北アイルランド紛争の真っ只中。そんな砲弾神経症に侵されたまさにシェルショック状態の中で純粋培養されたパンクロックは、ベルファストのストリートで自由を叫ぶ若者たちの団結の象徴となっていく。本作は独自なシーンを形成したアイルランド・パンクの最盛期のヒリヒリとしたリアルな瞬間を切り取った、歴史的価値も絶大な一篇。さらに既に製作から30年以上が経過した現在に、本作『シェルショック・ロック』が“北アイルランド・パンク映画三部作"の第一作であることが判明、第二作『プロテックス-ハラー』、第三作『セルフコンシャス・オーバー・ユー』も同時収録となる。

【北アイルランド・パンク3部作】
「シェルショック・ロック」
(1979年/北アイルランド映画/46分/原題:SHELLSHOCK ROCK)
監督・製作:ジョン・T・デイヴィス
出演:STIFF LITTLE FINGERS、RUDI、OUTCASTS、IDIOTS、UNDERTONES、PROTEXほか
60年代後半から勃発した紛争を背景に、70年代末の北アイルランド・パンクシーンの熱気をとらえた貴重な一篇。紛争による心の傷(シェルショック)を抱えながらも、パンクロックで自由をもとめた若者たちの姿。『D.O.A.』(1980年/レック・コワルスキー監督)、『パンク・ロック・ムービー』(1978年/ドン・レッツ監督)と並ぶ、パンクロック映画の超重要作。

「プロテックス-ハラー」
(1980年/北アイルランド映画/15分/原題:PROTEX-HURRAH)
ベルファスト出身のProtexの1980年USツアーを追って、監督のジョン・デイヴィスがセント・パトリック・デイのニューヨークで撮影した作品。パレードの群衆の中をはしゃぐバンドの様子や、ニューヨークのHurrah Clubでのライブを収録した15分の短編。

「セルフコンシャス・オーバー・ユー」
(1980年/北アイルランド映画/40分/原題:SELF CONSCIOUS OVER YOU)
映画の出だしはベルファストの中心の日常生活の様子から、Ulster HallでのOutcastsのギグに集まった若いパンク・キッズの様子をとらえる。バックにはRuefrexの"The Perfect Crime"のインストが流れている。カメラは会場の中に入り、バックステージでの様子、ライヴを映し出す。