The KLFの
ビル・ドラモンド(Bill Drummond)による自伝が本邦初の翻訳刊行。『45 ザ・KLF伝』(仮)が Pヴァインから8月30日発売予定。日本版だけに加筆された序文あり。
●『45 ザ・KLF伝(仮) 』
ビル・ドラモンド (著者) 荻原麻理 (翻訳)
3,675円 360ページ
我々は何故、マルセル・デュシャンとスパイス・ガールズの両方を愛さなければならないのか……
すべての音楽本が退屈だと思えるとき、その知性を満足させるのは本書だ。ザ・KLF のビル・ドラモンドによる自伝にしてポップアート的な名著、ついに本邦初登場!※詳細なディスコグラフィ付き
「ザ・KLFがいなければ、バンクシーもM.I.A.もなかったかもしれないのだ」 (タイニー・ミックス・テープス)
「『45』は、ザ・KLFの神話を埋めるあらたな試みである。」(The Guardian)
何度も逮捕されながらも町中の壁に落書きして、サンプリング問題でアバに訴えられると 本人たちに会うためにスウェーデンまで行って、ヒット曲を何枚も出してボロ儲けして、 超有名なカントリー歌手タミー・ワイネットに自分たちのテーマ曲を歌わせて、業界の授 賞式では業界の重役たちを相手に散弾銃を振り回して、会場のカーペットに豚の首を置い て羊の血を1ガロンぶちまいた理由を「ロックンロールを金持ちの首飾りにしたくなかっ たからだ」と言い放ち、世界でもっとも下らないアートに賞金を与えると宣言、結局その 金2千万円を燃やした男……
ザ・KLF のリーダーとして、エコー&ザ・バニーメンのマネージャーとして、K・ファウンデーションの首謀者として、ポストパンク/ニューウェイヴの時代からヒップホップ、アシッド・ハウス、アンビエント、テクノを駆け抜け、アート界に殴り込んだ、UK 音楽文化が生んだ最高のイデオローグ、ビル・ドラモンドの代表的な著作。
本人が45 歳になったら書くつもりでいたという自身の半生を綴った自伝、本邦初の翻訳刊行!日本版だけに加筆された序文あり!
コンテンポラリーアートは、それがテクノであれロックンロールであれ、創造の爆発からどんなに遠く離れたものであっても、絶対に権力や体制と関わるべきではない。コンテンポラリーアートがアーティスト自身のセラピーであること以外にポジティヴな機能を持つとしたら、それは定義不可能な文化的反対勢力であることなのだから。
─本文より