
Stray Cats, photo by Suzie Kaplan
ツアー再開が発表された
ストレイ・キャッツ(Stray Cats)。2025年のツアーは
ブライアン・セッツァー(Brian Setzer)の深刻な病気のため直前になってキャンセルとなりましたが、現在は「すごく調子がいい」という。セッツァーは米Guitar Playerの新しいインタビューの中で、自身の健康状態について語っています。
ストレイ・キャッツは7月末から18都市を巡るツアーを行う予定です。セッツァーはツアー再開を控える中、自身の健康状態について、こう話しています。
「本当にすごく調子がいいんだ。100%だと言えないならツアーは組まないよ。必要なら、もっと時間を取っていただろうね。正直なところ、今の俺にとって最高のことは、あのギターの音を聴きながら、片側でスリム・ジム(ファントム)がロックしているのを見て、もう片側でリー(ロッカー)を見ることなんだ。
俺たちみたいな音楽をやってるのは、地元で活動しているバンド――そういうバンドはたくさんいるけど――を除けば、実質的に俺たちだけなんだよ。
あのフェンダー・カスタムのアンプから出るグレッチのギターの音――そう、あのサウンド! それに、グレッチの振動を身体で感じたときのあの感覚、それはもう、この世で最高の気分になる。俺は毎晩それを感じていたい。それが得られないときは、ほかのもので埋め合わせようとしてしまうんだ」
セッツァーは2025年2月、自己免疫疾患と診断されてギターを弾くことができないと公表しました。2025年初頭、セッツァーは、ミネソタ州ロチェスターにあるメイヨー・クリニックでの集中治療を受けました。
「わかりやすく言うと、神経は電線みたいなもので、電線には被覆があるだろう。その被覆がだいぶ擦り減ってしまったせいで、電線がうまく機能しなくなるんだ。要するに、手足が固まってしまう。動かせないんだ。ズボンのボタンも留められないし、ましてやギターなんて弾けないよ。
座っても手が動かないと、そりゃあイライラするよ。本当に、何事も当たり前だと思ってはいけない。ギターを弾くのはもちろん一番だけど、歯ブラシを持つことだって同じくらい大事なんだよ、わかるだろ?」
約1年間の治療を経て、彼の感覚は徐々に戻り始めました。こう続けています。
「まずギターピックは持てるようになった。そこが最初だった。“よし、半分以上は回復したぞ”ってね。そしてフィンガーピッキングができるようになり、指の感覚が戻ってきたとき、ようやくすべてが揃ったんだ」
しかし、セッツァーの復帰は、米国では痛み止めや薬物中毒の治療などに使われてきたクラトム(アヘンボク)への意図せぬ依存によってさらに遅れることになりました。セッツァーはミネソタ州にあるヘーゼルデン・ベティ・フォード財団クリニックで治療を受けました。
クラトムは米国の多くの地域で合法的に入手することができますが、クラトム自体に中毒性がある可能性があり、クラトムにはさまざまな副作用が報告(吐き気、便秘、めまい、眠気などの軽い作用から、まれに痙攣発作、血圧上昇、肝障害などの重篤な作用まで)されており、米国麻薬取締局は、クラトムを「懸念薬物」に指定しています。
「最初は本当に無邪気な始まりだったんだ。彼らはそれをエネルギーを与えてくれる安全なトニックだって宣伝しているけど、実際はそうではない。そのせいで、状況をますます悪化させてしまった。結局、全部やめて、離れて、体をきれいにして、まっさらな状態で戻ってきたんだ。
本当に、体の中のものを全部出し切らなきゃいけなかった。恥ずかしがることなんて何もない。問題を抱えていても、そこに行けば、彼らは面倒を見てくれる。しかも、また戻ってこられるんだ。神様に感謝だよ」
自己免疫の問題が再発しない保証はないものの、セッツァーは、彼とバンドが現在全速力で前進していることを確信しており、将来的には追加のツアーを予定しているという。
ストレイ・キャッツは、昨秋に録音した2曲の新曲も携えてカムバックします。1曲は、スカーレッツによる1959年頃のサーフ・インストゥルメンタル「Stampede」のカヴァーで、セッツァーが歌詞とアレンジを手掛けています。もう1曲は、エディ・コクランの「Teenage Heaven」のカヴァーです。
ストレイ・キャッツや自身の新曲について、セッツァーはこう語っています。
「いまのところ、他には何も書いてないよ。でも、いざそういう瞬間が来たら最高だよ。
今の俺にとって予定といえば、演奏すること、それだけ。弾けること自体がうれしいし、俺たちを待ってくれている場所がたくさんあって、みんなが俺たちを見たがってくれている――でも、それを決して当たり前だなんて思ってないよ」