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ジョン・マクラフリン、ジンジャー・ベイカーとジャック・ブルースを語る「2人が一緒にやると凄かった。ケンカは彼らの化学反応の重要な一部だった」

2026/03/17 17:43掲載
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The Graham Bond Organization with John Mclaughlin - Doxy - 1963
The Graham Bond Organization with John Mclaughlin - Doxy - 1963
後にエリック・クラプトン(Eric Clapton)と共にクリーム(Cream)を結成するジンジャー・ベイカー(Ginger Baker)ジャック・ブルース(Jack Bruce)。2人はグレアム・ボンド・オーガニゼーション(グレアム・ボンド・カルテット/GBO/Graham Bond Organisation)時代にジョン・マクラフリン(John McLaughlin)とバンドメイトでした。マクラフリンは米Guitar Playerの新しいインタビューの中で、ジンジャーとジャックについて振り返っています。

「あの2人は一緒にやると信じられないくらい凄かったんだけど、とにかくしょっちゅうお互いにイライラしてたんだよ(笑)。

本当にすごかった。つまりね、グレアム・ボンドと一緒に演奏する2人を初めて聴いた瞬間に“これだ。僕もこれをやる”って思ったんだよ。あの2人はね、ステージでは完全に僕を圧倒してた。最高だったし、まさに僕が必要としていたものだった。

でも時々、(ジャックの)アップライトベースでのベースソロの最中に、ジンジャーがしびれを切らして、横からあれこれ口を挟み始めるんだよ。

彼はよく“おい、さっさと終われよ!”って言っていた。それから、ステージの上でも外でも、ジンジャーがジャックに向かって“お前のテンポ、めちゃくちゃだぞ!”って言うこともあった。

するとジャックは“俺のテンポが間違ってるなんて、お前に言われる筋合いはねえ!”って言い返すんだよ。

ある晩なんて、ジンジャーはジャックのベースソロにあまりに退屈してしまい、ついには彼に向かってドラムスティックを投げ始めたんだ。

ジンジャーはドラムスティックをあまりにも強く投げつけたから、ジャックは振り返ると、アップライトベースを手に取り、それをジンジャーのドラムに叩きつけたんだよ。

エリック・クラプトンがクリームで彼らと一緒にいたとき、彼がそういう状況を気に入らなかったのは知っている。エリックはかなり参っていたし、僕もそうだった。

“おい、落ち着けよ。ただ音楽をやって楽しめばいいじゃないか”って言ってたんだけどね。でも彼らはやめられなかったんだ」

それでも、どういうわけか、ジンジャーとジャックはその確執を音楽的な輝きへと昇華させることができたのです。マクラフリンはこう続けています。

「2人が一緒にやると、ものすごかった。ジンジャーには独特のグルーヴがあって、ジャックはそこにすっと飛び乗る。彼らが作り出すビートが大好きだったし、エリックも同じだったはず。2人は一緒だと本当にすごかった。

それに、あのケンカこそが間違いなく彼らの化学反応の重要な一部だったんだ。感情は高ぶるものなんだよ。いいかい、音楽には感情が必要なんだ。強い感情がね。彼らについて言えることのひとつは、まさにその強い感情を持っていたということなんだ」