「
プリンス(Prince)はまるでマイケル・ジョーダンのようだった。彼はとんでもなくすごいバスケットボール選手だったんだよ。みんな驚いていたよ」と親交のあった
シャラマー(Shalamar)のギタリスト、ミッキー・フリーは米Guitar Playerの新しいインタビューの中で振り返っています。
プリンスがバスケットボールコートで圧倒的な強さを誇っていたという話は、
エディ・マーフィ(Eddie Murphy)の兄であるチャーリー・マーフィが2004年の 『Chappelle’s Show』のスケッチで語ったことがあります。「Charlie Murphy’s True Hollywood Stories(チャーリー・マーフィのハリウッド真実の物語)」というコーナーで、 マーフィは1980年代半ばにプリンスが、2対2のバスケットボールの試合で自分とエディを完膚なきまでに打ちのめしたと主張していました。
この話は笑いを取るために誇張されていたわけではないそうで、当時プリンスと親交を深めていたフリーはその場にいたと証言しています。
1984年、シャラマーは映画『ビバリーヒルズ・コップ』に「Don’t Get Stopped in Beverly Hills」を提供し、この曲を含むサウンドトラック・アルバムは1985年のグラミー賞を受賞しました。
受賞を祝うため、プリンスはフリーを街へ連れ出し、夜を共に過ごしました。その夜はクラブから始まり、そこではプリンスがDJを務め、レコードを回しながら、ダンスフロアで自分の新曲をかけていました。
その夜にはエディ・マーフィとチャーリー・マーフィも合流。フリーとエディ・マーフィは昔からの知り合いでした。
フリーはこう話しています。
「エディとチャーリーがやって来ると、プリンスが“ビバリーヒルズの僕の家に行って、そこでゆっくりしよう”って言ったんだ。
(プリンスの家に彼らが到着すると、プリンスは別のアイデアを思いつく)
プリンスが、とても小柄な男だったのは知ってるだろ。突然、“バスケットボールをやろう!”って言い出したんだ。
(その提案に、部屋にいた人々は唖然とする)
エディは“なんだって?”って感じで俺を見た。それで俺もエディを見て“何が起きてるのかさっぱりわからない!”って顔をしたよ」
マーフィー兄弟は、心配することなど何もないと考えていたという。プリンスとフリーはまだ、フリルのついたシャツに派手な服、ハイヒールのブーツという、クラブでの格好のままでした。
「チャーリー・マーフィーが“よし、シャツ組対ブラウス組で試合にしようぜ”って言ったんだ」
プリンスのボディガードが、エディとチャーリーのために短パンとバスケットボールシューズを持ってきました。しかし一方で、プリンスとフリーはそのままの格好でした。フリーはこう続けています。
「“やばいな、これはきっとろくなことにならないぞ”と思ったのを覚えているよ。
エディとチャーリーは、ずっと俺たちを見て笑ってた。“ああ、これは楽勝だな”って感じでね。
(そして試合が始まった)
最初のシュートから、プリンスは“スパッ、スパッ、スパッ”とゴールネットを何度も揺らし続けた。エディを見ると、エディは“いったい何なんだ…?”っていう顔で俺を見てたよ。
(プリンスが試合を完全に支配した)本当にそれくらい凄かった。俺は一度もシュートを打たなかった。全部プリンスが打って――俺たちはあいつらをボコボコにしたんだよ」
呆然とした兄弟は、敗北を受け入れるしかありませんでした。
「試合が終わって、みんなで家の中に入ったら、プリンスの専属シェフが、ブルーベリー・パンケーキをみんなのために作ってくれたんだ。
プリンスは唯一無二の存在だった。それは間違いない。俺は今まで、プリンスほどすごいミュージシャンと一緒にジャムしたり演奏したことはない。彼は何でも演奏できた。しかも、弾くものすべてがうまかった」
バスケットボールも。
以下は『Chappelle’s Show』内のスケッチ