モーターヘッド(Motörhead)のラスト・メンバーのひとり、ギタリストの
フィル・キャンベル(Phil Campbell)が死去。家族がSNSで発表。64歳でした。
訃報は、フィルのほか、彼の3人の息子(Todd、Dane、Tyler)もメンバーだったバンド、
フィル・キャンベル・アンド・ザ・バスタード・サンズ(Phil Campbell and the Bastard Sons)のSNSアカウントで発表されました。以下、声明より。
「私たちの最愛の父、フィリップ・アンソニー・キャンベルが逝去いたしましたことを、深い悲しみとともにお知らせいたします。父は複雑で大規模な手術を受けた後、集中治療室で長く勇敢に闘い抜いた末、昨夜、安らかに息を引き取りました。
フィルは献身的な夫であり、素晴らしい父であり、誇り高く愛情深い祖父であり、“バンピ(Bampi)”の愛称で親しまれていました。彼を知るすべての人々から深く愛され、計り知れないほど惜しまれることでしょう。彼が遺したレガシー、音楽、そして多くの人々と共に紡いだ思い出は、これからも永遠に生き続けることでしょう。
この非常に困難な時期におきまして、どうか私たち家族のプライバシーを尊重してくださいますよう、心よりお願い申し上げます」
フィル・キャンベルはウェールズ南部のポンティプリッド出身。トニー・アイオミ、ジミー・ペイジ、ジミ・ヘンドリックスなどのギタリストから影響を受けた。12歳の時、レミー・キルミスターがベースとヴォーカルを務めていたホークウインドのライブを観て、後に将来のバンドメイトとなる彼にサインを求めたこともあった。
13歳の時、最初のバンドContrastに参加し、その後、地元の別のバンドRocktopusでも演奏した。1979年、彼はNWOBHMバンド、ペルシャン・リスクを結成し、1981年に「Calling for You」、1982年に「Ridin’ High」という2枚のシングルに参加した。
1984年、モーターヘッドのギタリスト、ブライアン・ロバートソンが脱退した後、キャンベルはオーディションを受け、マイケル・“ワーゼル”・バーストンと共に最終選考に残った。レミーは従来のトリオ編成を継承すべく、ひとりだけを採用するつもりだったが、2人のどちらを選ぶか決めかねたため、二人とも採用した。2人は1984年のコンピレーション・アルバム『No Remorse』でデビューを果たし、1986年のアルバム『Orgasmatron』で本格的なスタジオデビューを果たした。
このギタリスト2人体制は1995年にワーゼルがバンドを脱退するまで続き、その後モーターヘッドはキャンベルを唯一のギタリストとする3人編成に戻った。キャンベルは、1986年の『Orgasmatron』を皮切りに、2015年の『Bad Magic』に至るまで、バンドのアルバム16作に参加した。
2015年12月にレミーが逝去しモーターヘッドが解散した後、キャンベルは息子たちと共にフィル・キャンベル・アンド・ザ・バスタード・サンズを結成し、EP1枚とアルバム4枚をリリースした。最後のアルバムは2023年の『Kings Of The Abyss』だった。また、2019年にはソロアルバム『Old Lions Still Roar』をリリースしている。