ギタリストの
ジョー・サトリアーニ(Joe Satriani) は、ある曲に完璧主義的なアプローチをとったことで腱に問題が生じ、朝起きたら「小指が動かない」状態になったという。専門医の診察を受けて治すことができたが、再び怪我をしないために新たなギター奏法を模索せざるを得なくなった時のことを、ポッドキャスト『The Weekly Show with David J. Maloney』の新しいインタビューの中で振り返っています。
「“Shockwave Supernova”っていう曲を書いたんだけど、その曲には、すごくおかしなパートがあって、手を思いきり伸ばさなきゃいけなかったんだよ。(手の中には)腱がいくつかあって、その中でも(小指に沿った)4本目の腱がいちばん弱いんだよ。
で、この曲を書いて、まあ俺はクレイジーなギター野郎だからさ、完璧なサウンドになるまで1日12時間くらい弾き続けたんだよ。その時は特に何も気にしてなかった。普通レコーディングって、1曲を完成するまでやり込んだら忘れて、また次の曲に取りかかるものだからね。
それで半年後、ステージに立ってふと思うわけだ。“あれ、どうやって弾いたんだっけ? ああ、こうか”って。そのツアーではその曲がライヴの1曲目になってたんだけど、レコーディングを終えた後、一度も練習していないことに気づいたんだ。
弾き始めて、ツアーが2週間くらい経った頃かな。朝起きると小指がまったく動かなくなっていてね。“ああ、これで終わりなのか?”って思ったよ。
どうすればいいのか分からなかった。だからツアー中は毎晩、指が動かせないところから始まって、なんとか動かせるようになって、それでライヴをやり切って、そして痛みに耐える、というカタルシスの連続だったんだ。
(ツアー全日程を耐え抜いた後、サトリアーニは専門家の助けを求めました)
カイロプラクターが1時間くらい手をマッサージしてくれて、それで問題は解決したんだけど、彼はこう言ったんだ。“どこも悪くないよ。ただ、何かをやったせいで筋肉が張っていただけ。何をやったのかは分からないけど、それはもうやらないことだね”。
それで、自分のやり方の多くを違う方法で学び直さないといけないと気づいたんだ。自分の体にとって不自然なフレーズを書いてしまっている可能性があるなんて、これまで考えたこともなかった。でも、そのまま続けていたら、きっとどんどん悪くなるだけだっただろうね。
だから、たくさんの曲を違う方法で弾き直して覚え直したんだ。それはとても良いプロセスだったよ。こんなことが起きなければよかったとは思うけど、結果的には、指板の上を動き回るための新しいやり方を見つけるきっかけにはなったんだ」
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