Thurston Moore and Bonner Kramer, photo courtesy of the artists
ソニック・ユース(Sonic Youth) での活躍でも知られる
サーストン・ムーア(Thurston Moore) と、米オルタナティヴ・ロック界のアイコン、
クレイマー(ボナー・クレイマー/Bonner Kramer) 。2人はコラボレーション・アルバム『They Came Like Swallows - Seven Requiems for the Children of Gaza』から、
ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division) 「Insight」のカヴァーを先行リリース。ミュージックビデオが公開されています。
ムーアはプレスリリースの中で、こう述べています。
「ジョイ・ディヴィジョンの曲をカヴァーしようというアイデアをクレイマーが出した。それは、僕らがそれまで録ってきた即興演奏からは大きな方向転換ではあったけれど、光と闇が超越的なソングライティングの中で融合するというのは、僕ら二人の感性には完全に合っていた。僕たちはどちらも“自由”と同じくらい“楽曲”そのものを信奉しているんだ」
クレイマーはプレスリリースの中で、こう述べています。
「『Unknown Pleasures』の4曲目を初めて聴いたとき、自分が何を感じたかははっきり覚えている。あれは傑作だった。純粋な芸術的天才によるひらめきの一撃だ。“Insight”は、犯罪的と言っていいほど、ひどく過小評価されている“トーン・ポエム(音の詩)”で、喪失、憧れ、そして後悔を祝福するような作品であり、いまでも僕の体のあらゆる細胞に触れてくる。
それに、あの曲にはフックによる最高のベース・ギターの発明が鳴り響き、まるでタイタンのセイレーンのように僕に歌いかけてくる。人間であることの呪いを震えるように歌い上げた頌歌を“カヴァー”する日を、何十年も待ち続けていた。再構築して新たな命を吹き込むための完璧な相棒を得るその時まで。
サーストンは、この音楽にやさしい魔法と、急かされることのない叫びを与えてくれた。イアン・カーティスの言葉が、ずっと求め続けていたものだった。彼と一緒にこれを歌うことで、僕はあの場所、あの感覚へと瞬時に戻された。この悲劇的な男の哀しい壮麗さに満ちた警告を初めて聴いたあの瞬間に。
『時間は、お前のためにも、誰のためにも、何のためにも止まらない。時間が僕らを支配している。受け入れよ、さもなければ呑み込まれるだけだ』」
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アルバムは海外で5月1日発売。リリース元はSilver Current Records。
2人は40年以上の付き合いですが、これまで一緒にアルバムを制作したことはありませんでした。
ムーアはプレスリリースの中で、こう述べています。
「それぞれニューヨークを離れ、別々の人生の冒険へと旅立ってから本当に長い年月を経て、クレイマーと僕は数年前、フロリダ州マイアミで再会した。
一緒にレコーディングの計画を立て始めるのは時間の問題だった。彼の抑えきれない几帳面さのおかげで、彼はすぐに僕が滞在していた部屋に移動式の録音装置を組み上げてくれた。フロリダの陽光がヤシの葉の間から差し込み、しなやかなトカゲが窓辺を素早く駆け抜ける――そんな中で、僕たちはただひたすらに制作に没頭した。
そうして生まれたのが『They Came Like Swallows』だ。このセッションは、ジェノサイドの残虐さによって絶え間なく破壊され続けているパレスチナの家族たち、その戦禍に傷ついた魂への祈りとして存在すべきだと、僕たちは直感的に感じた。言葉を超えて心を通わせ、僕たちの音楽を“音によるアクティビズム”として、そして慈しみに満ちたエネルギーとして捧げることを決めた。このアルバムは、人間の尊厳のために交わした僕たち二人の対話であり、少しでも平和な惑星の姿を取り戻すための、僕たちのソウル・ミュージックなのです」
クレイマーはプレスリリースの中で、こう述べています。
「数週間かけて自宅スタジオでいくつかの曲を作曲し、レコーディングした。サーストンは冬を南フロリダで過ごしていたので、私は飛行機で向かい、彼の自宅で数日間かけてギターパートのレコーディングを行った。彼がその場で即興的に自分のパートを作り上げていく様子は、控えめに言っても本当に驚異的だった。それらの楽曲の制作を終えた後は、即興演奏を始め、音楽が指し示す方向へと身を任せて、さらにいくつかの楽曲が生まれた」
以下は以前に公開された映像
「Urn Burial」のミュージックビデオ
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■『They Came Like Swallows - Seven Requiems for the Children of Gaza』
01. Urn Burial
02. The Redness in the West
03. The Third Migration
04. They Came Like Swallows
05. The Living Theater
06. The Oceans Are Crying
07. Insight