エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)の息子
ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン(Wolfgang Van Halen)は
以前のインタビューの中で、こう話していました。
「父はギタリストとしては最高だったけど、ギターの先生としては最悪だった。本人もそう言ったよ。父は“こうやればいいんだよ”と言って弾くんだけど、“だから、どうやって?”ってなるんだ。レベルがあまりにも違いすぎて、同じ発想で物事を考えられないんだよ。ある時、父は
ポール・ギルバート(Paul Gilbert)に電話して“息子にレッスンしてくれないか”と頼んだこともあった。ポールは大笑いしたよ」
ポール・ギルバートは米Guitar World誌の新しいインタビューの中で、このエピソードの続きを語っています。残念ながらウルフギャングへのギターレッスンは実現しなかったそうです。
「ウルフギャングと一緒にやれたら本当に良かったんだけど、ちょうどそのとき僕はものすごく長いツアーに出る直前だったんだ。
(僕はこう言った)“エド、それはすごくいい話だよ。でもさ、明日フライトなんだ。3か月戻ってこれないんだよ”。
その頃には、ウルフギャングが知りたかったことは、もう自分で理解していたんじゃないかな思うよ」
ギルバートは同じインタビューの中で、自身の教え方は年月を経て変化しているとも話しています。
「みんなが僕みたいに弾くべきってわけじゃない、って気づいたんだよ。だから、まず相手の話を聞くようにしている。僕の目標は、物事をもっと簡単にすること。相手が何をやっているのかを見て、“それなら、もっと簡単にできる方法があるよ”って伝えてあげたいんだ。
僕はいつも“プランB”を用意している。“もしそれが君に合わなくても大丈夫だよ”っていう感じでね。もしナッシュビルのギタリストからハイブリッド・ピッキングを教わっても、僕はきっと“これは自分には無理だ”って思うだろう。理由はどうあれ、そのテクニックは一生やらないと思う。自分の身体のつくりに合っていないんだ」
ギルバートは、生徒が目指す演奏に役立たないテクニックを無理に教えようとはしません。とはいえ、最近は、自身が昔出していたVHSのギター教則ビデオに、ある種のノスタルジーを感じているという。多くの若い速弾きギタリストに影響を与えた、あの“ひたすら練習する(ウッドシェディング)”スタイルを復活させることも考えているという。
「昔の教え方は、とにかくたくさん“すごいことを見せる”という感じだった……みんなそれが大好きだったしね! とても人気があった。だけどその一方で、“いや、そういうのは良くないのかもしれない。だって手の届かないようなことばかり見せているだけだから”とも思うようになったんだ。
でも最近は、やっぱりあのやり方に戻るべきかもしれないって思っている。あれは刺激になると思うし、(生徒たちも)そこから何かしら得るものはあるはずだからね」