元
スキッド・ロウ(Skid Row)の
セバスチャン・バック(Sebastian Bach)のハイトーン・ボイスが今も健在なのは、声を最高の状態に保つための独自のウォームアップ方法があるからだという。実はガンズ・アンド・ローゼズの
アクセル・ローズ(Axl Rose)をはじめとする他の著名なヴォーカリストたちもバックと同じ方法を取り入れているという。バックは自身のウォームアップ方法を、Charismatic Voiceの最近のインタビューの中で明かしています。
バックが行っているのは、オペラ発祥であるイタリアの伝統的な歌唱法「ベルカント唱法」の音階練習だという。喉に負担をかけずにしっかりと発声できるように考案されたベルカント唱法は、喉を締め付けず、腹式呼吸と体の響きを最大限に利用することがポイントです。現代でも声楽の基礎として、またポップス・ロックなど幅広いジャンルの歌唱力向上に応用されています。
バックはこう話しています。
「1987年にスキッド・ロウに加入したとき、ジョン・ボン・ジョヴィがバンドをサポートしてくれていた。彼は、自身のボイス・トレーナーであるドン・ローレンスを俺に紹介してくれたんだ。
彼とのレッスンはすべてカセットテープに録音していたんだけど、90年代半ばにデジタル化の時代が来たとき、俺が真っ先にやったのは、そのボーカル・レッスンを全部デジタル化することだった。俺が19歳、20歳の時にドンと一緒に歌っている自分の声をね。
そこから、自分の声の調子をしっかり上げてくれるベストなボーカル・レッスンと、適切なエクササイズをまとめて30分のテープを作ったんだよ。今でも毎日、1994年に作ったそれにあわせて歌っているんだ。……つまり、実質的に19歳の頃の声を保っているようなものさ。同じレッスンをまったく変わらず続けているんだよ。
ライヴの時、俺のウォームアップを聞いて、コピーが欲しいって言ってくる人もいるよ。ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズもそうさ。彼は俺の音源でウォームアップしている。もう15年くらいずっとね。“バズ、(その音源の)コピーをもらえないか?”って言うから、俺は“いいよ”って渡したんだよ。彼のスタッフによると、1日に2回か3回やることもあるらしい。音階練習の合間に俺がしゃべっている声も聞こえるって言ってたよ。“マジか、すげえな”って思ったよ。
リタ・フォードもそれでウォームアップしている。L.A.ガンズのフィル・ルイスも。アーマード・セイントのジョン・ブッシュにも送ったよ。みんなそれを使ってる。19歳か20歳の頃の俺がベルカント唱法の音階練習を全部やっている音源なんだけど、ちゃんと効果があるんだ」