ソウル・マイニング - 音楽的自伝 / ダニエル・ラノワ
プロデューサー/シンガーソングライター、
ダニエル・ラノワ(Daniel Lanois)の自伝が日本でも発売に。邦題は『ソウル・マイニング - 音楽的自伝』で、みすず書房から3月22日発売予定。
●『ソウル・マイニング - 音楽的自伝』
[著者] ダニエル・ラノワ [訳者] 鈴木コウユウ
四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/360頁
定価 3,990円(本体3,800円) ISBN 978-4-622-07694-0 C0073
ボブ・ディラン、ウィリー・ネルソン、エミルー・ハリス、U2、ピーター・ガブリエル、ネヴィル・ブラザーズ、ニール・ヤング……彼らのベストアルバムは、ダニエル・ラノワのプロデュースだ。ラノワは、持ち前の好奇心と音楽への強い愛情に突き動かされ、故郷カナダの小さな町から出発して、世界でトップクラスのレコード・プロデューサーとなった。素晴らしいシンガー・ソングライター、ギタリストでもある。
子供時代、ブライアン・イーノとの出会い、U2の『ヨシュア・ツリー』、ディランの『オー・マーシー』『タイム・アウト・オブ・マインド』、エミルーの『レッキング・ボール』などのアルバム制作。独特なレコーディングの秘訣や新機軸を明かしつつ、ラノワは、自らの信念を語る。
テープからテープへ録音を重ねる初期の音響実験、ディスクリート回路の消滅、ダウンロード時代の到来についての考察……
『ソウル・マイニング』は、読者をレコーディングスタジオのただなかに招き入れる。スタジオでの雰囲気は、結果としてのアルバムと同じくらい重要であった。単なるスキルを超え、予算を越え、イメージとエゴを超えて、ラノワの仕事と音楽は、献身と魂の価値を示してくれる。伝統と革新の完璧な調合を一生懸命に追い求める彼の姿は、誰にも真似できず、忘れがたいものだ。