Steve Vai and Frank Zappa - Image: Gary Gershoff / Getty Images
スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai) は、
フランク・ザッパ(Frank Zappa) から多くのことを学びました。そのひとつが、自分の愛器に手を加えることを恐れる必要はない、ということでした。ヴァイは、ザッパの息子アーメット・ザッパが司会を務めるポッドキャスト『Rocktails with Ahmet Zappa』の中で、ザッパから学んだ過激なギター改造について語っています。
「フランクはギターに関しては、まったく畏敬の念がなかった。それがタブーとされていた時代に、彼はギターをいじり、いろいろやった。フランクは(彼のギター・テック)ミジェット・スロートマンを小さな工房に送り込み、あらゆる電子回路を仕込ませたんだよ」
ザッパの実験は自分のギターだけにとどまりませんでした。彼は、1968年のマイアミ・ポップ・フェスティバルで
ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix) が使用し、そして燃やしたギターにも手を加えています。ザッパは1977年にそのギターをヘンドリックスの元ローディー、ハワード・パーカーから譲り受けています。パーカーは、そのギターがライヴの後にゴミ箱に捨てられそうになっていたのを救い出していました。
ヴァイはこう説明しています。
「彼は焼け焦げたピックアップなど全てを取り外した。あのヘンドリックスのギターにパラメトリックEQを組み込んだんだよ。見事な出来だった。彼はそうした技術を全て使いこなしていたんだ」
そのザッパの実験がヴァイに影響を及ぼすまで、そう時間はかからなかったという。
「“ストラトやレスポールだけにこだわる必要はないんだ”って思い始めた。“好きなようにやればいい。フランクだってそうしているんだから”ってね。
ハリウッドのパフォーマンス・ギターに行って、“これも欲しい、あれも欲しい、これも欲しい”って頼んだ。当時は、自分がやってることに誰かが関心を持つなんて思ってもみなかったよ。
フランク・ザッパにはブレーキなんてなかった。ジミ・ヘンドリックスがコンサートで燃やしたギターにパラメトリックEQを組み込むことだって、誰のギターかなんて関係なかった。ただ見た目がクールだった、それだけなんだ。だからある時、僕も決めたんだ。ごく単純で、無邪気で、ただ、自分だけのためにやろうって。ほかの誰かが興味を持つなんてこれっぽっちも考えていなかった。その結果、生まれたのが(アイバニーズ・シグネチャーモデル)JEMだった。
無邪気な気持ちでやっていると、冒涜しているなんて感覚は湧かないんだよ。レスポールにワーミーバーを付けるのは冒涜だって? ふざけるな。やりたいようにやるのさ!」
フランク・ザッパが修復したヘンドリックスのストラトキャスター。現在はドゥイージル・ザッパが所有。 (Image credit: Richard Ecclestone/Redferns)
VIDEO