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ジェネシスのトニー・バンクス語る、テクニック面では自分を高く評価していない理由/ジェネシスが商業的に成功した理由/今後について

2026/02/12 17:12掲載
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Steve Hackett, Tony Banks, Peter Gabriel, Mike Rutherford (Image credit: Will Ireland)
Steve Hackett, Tony Banks, Peter Gabriel, Mike Rutherford (Image credit: Will Ireland)
ジェネシス(Genesis)トニー・バンクス(Tony Banks)は、テクニック面では自分を高く評価していないようです。LAタイムズ紙の新しいインタビューの中でこう語っています。

「正直言うと、ちょっとごまかしてるんだ。僕は決してテクニックに優れたプレイヤーじゃない。いつも自分のために曲を書いてきたから、自分に弾けないことは避けることができた。リック・ウェイクマンみたいな人は、僕よりずっと高度なテクニックを持っている。僕の場合は、テクニックが優先事項じゃなかった。ピアノで何ができるのかを探求したかったんだよ。大事なのはどう使うか、何を弾くかということ。僕が弾くのは、僕が好きなものなんだ」

また、70年代のプログレ作品が時に難解だったにもかかわらず、ジェネシスが商業的に成功した理由について、バンクスはこう語っています。

「当時はポップ・ミュージックがまだそれほど進化していなかったのは幸運だった。もちろん、キング・クリムゾンのようなバンドはいくつか試みをしていたけれど、それでもまだ、あまり踏み込まれていない領域へ進める余地が残っていた。

物語を語り、それを伝えるのに10分、15分、場合によっては25分かけることも許された。あの頃は、それでも通用していた。実際に活動を続けられるだけのオーディエンスをつなぎとめることができていたんだ。でも今だと、そういうものに人々の注意力がもつとは思えないな」

他のプログレ界のスターたちが歩んだ、精力的に新作を発表しツアーを行い続けるというキャリアを、自分も行う姿を想像できるかと尋ねられると、バンクスはこう答えています。

「今の音楽業界ははるかに厳しい世界だし、人々はもう興味を持たないだろう。

ピーター(ガブリエル)やフィル(コリンズ)が何かやろうとすれば、それは簡単なことだよ。彼らにはそれだけの地位があるし、もちろん才能もある。僕は基本的に作曲家なんだ。そもそもプレイヤーになりたかったわけじゃない。僕が弾いていたのは、僕たちが書いた曲を他に誰も弾こうとしなかったからなんだよ」

バンクスは、ジェネシスの最後ツアーが温かく迎えられたことに今も感動しているという。

「まだみんなが興味を持ってくれていることに驚いたよ。かなり厳しいことになるんじゃないかと思っていたけれど、大きな会場で演奏することができた。

(少し間を置いて考えてから、微笑みながらこう付け加えました)

ジェネシスは、自分が思っていたよりもずっと長く続いた。作品はいつまでもそこにあり続ける、それが録音音楽の本質なんだろうね。人々はそれを聴いて“ああ、これはなかなかいいじゃないか”と言うことができる。それって本当に素晴らしいことだと思うよ」

バンクスは、今でも頭の中に音楽的なアイデアが浮かんでいるという。

「うまくいきそうなものが一つか二つ、手元にあるにはある――たぶんね。でもそれをやるとなると、またすべてのものを再び動かし始めなければならないからね。僕は、天気が良い日に庭に出ているほうがいいんだ。もう若くはないからね。音楽のアイデアがなくなったわけじゃない。だけど、マイク(ラザフォード)やフィル(コリンズ)と何かを組む、なんて期待はしないでほしいな」