ストラングラーズ(The Stranglers)のキーボード奏者
デイヴ・グリーンフィールド(Dave Greenfield)が所有していたヴィンテージ・キーボードが「廃棄物置き場」で見つかり、英BBCの番組の企画で再び演奏可能な状態に修復され、ストラングラーズの現キーボード奏者が譲り受けています。
見つかったのは、ドイツのホーナー社が1950年代後半に製造したキーボード/エレクトリックピアノ「Cembalet(チェンバレット)」で、もともとはグリーンフィールドが所有し、「No More Heroes」などのヒット曲で弾いていました。
その後、数人の手を経て、廃棄物置き場に置かれているところを、ある人物が見つけました。なんでも、側面にステンシルで「ストラングラーズ」と書かれているのを見て、廃棄直前に回収したという。
この人物は、このキーボードをストラングラーズの現キーボード奏者トビー・ハウンシャムに贈りました。ハウンシャムは、2020年にグリーンフィールドが亡くなった後、後任としてストラングラーズに加入しています。
ハウンシャムはBBC Radio Surreyのインタビューで、贈られてきた時の状態について「状態は本当にひどかった。木材は全部腐っていて、鍵盤は動かず、機構も壊れていたので弾けませんでした! 実際に音が出なかったんです」
ハウンシャムは、この楽器の修復を英BBCの『The Repair Shop』に頼みました。同番組はプロの職人たちが持ち主にとって思い入れのある家宝を修復する様子を追う番組で、今回はオルガン修復家らによって、この象徴的な楽器を再び演奏可能な状態に修復しました。
ハウンシャムはバンドに加わるずっと前から、長年ストラングラーズのファンでした。こう話しています。
「青春時代に最も愛したバンドだよ。デイヴ(グリーンフィールド)は僕のヒーローで、これは彼のキーボード、僕が鍵盤楽器を弾くきっかけとなった彼のオリジナル楽器なんだ。そして何年も経ってバンドに加入し、今まさに彼のキーボードを弾いている。
彼らは見事な仕事をしてくれた。残したかったタバコの焦げ跡や凹みは至る所に残っている。その一つ一つに物語があるんだ。楽器の個性を保つよう依頼したけど、彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。見た目は最高だ。あの温かみのあるエレクトリックピアノの音色は本当に独特で、最高だよ」