「偉大なリフの数々を思い浮かべてみると……俺がギターで最初に弾けるようになった2曲は、どちらも1本の弦だけで弾けた。(ディープ・パープルの)“Smoke On The Water”と(ブラック・サバスの)“Iron Man”なんだけどさ。できるだけシンプルに生み出すこと、そのシンプルさこそがアートなんだ」
ザック・ワイルド(Zakk Wylde)は英Metal Hammerの新しいインタビューの中でそう語り、さらに、シンプルなリフを軸に作られた名盤をいくつか挙げ、もし現代のレコーディング環境にあるテクノロジーが利用できていたら、それら作品たちは本来の魅力を失っていただろうと指摘していてます。
「クレヨンは3本しか渡さない。そこから何を生み出せるか見せてくれ、ってことだよ。言いたいこと、わかるだろ? いろんなものを取り払って、限られた中で何ができるか試してみるんだ。
昔のアルバムを聴いて、(ビートルズ)『Sergeant Pepper's』とか、ジミ・ヘンドリックスの作品とか、(ブラック)サバスの1stとか、(レッド)ツェッペリンの1stとかを聴いて、“もしあの時代に今のPro Toolsがあって、100トラックも使えたらどうなってただろう”って考えるかもしれない。でも俺は“きっと、あんな音にはならなかっただろうな”って思うんだよ。
むしろ台無しになってたはずさ。(ピンク・フロイドの)『Dark Side Of The Moon』だって、今の制作環境で作られていたら、あのサウンドにはならなかったはず。『Led Zeppelin IV』が、もし1971年じゃなくて今録られていたら、きっとあの音にはなっていなかっただろうね。あの時代は、多くの要素が偶然の産物でだったり、限られた条件の中で創意工夫が必要だったりしたからね。それで音楽を形作っていたんだ。
(再びクレヨンの例えに戻り)
もし赤と白のクレヨンしか渡さなかったとしても、それらを混ぜ合わせることで、ピンクが生まれる。2色を混ぜ合わせることで、君はその色を作り出したんだ」