HOME > ニュース >

ジェイムス・テイラー、「You've Got a Friend」をキャロル・キング本人が発表する前に録音したことに気まずさを感じて伝えに行った時のことを回想

2026/02/10 20:12掲載(Last Update:2026/02/10 20:37)
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Carole King & James Taylor / Live At The Troubadour
Carole King & James Taylor / Live At The Troubadour
ジェイムス・テイラー(James Taylor)キャロル・キング(Carole King)は、キングが書いた「You've Got a Friend(邦題:君の友だち)」を、ほぼ同時期に録音しました。テイラーはキングがまだ自身のヴァージョンをリリースする前に録音したことに気まずさを感じて、キングに伝えに行った時のことを、米TV番組『The Late Show with Stephen Colbert』の新しいインタビューの中で振り返っています。

2人は1960年代後半、ローレル・キャニオンの音楽シーンの常連となる中で親しくなり、やがて一緒に仕事をするようになりました。キングはテイラーのアルバム『Sweet Baby James』でピアノを弾き、バック・ヴォーカルも担当し、その後、2人は一緒にツアーを行いました。

「ロサンゼルスのトルバドールでライヴをしていた時だった。場末の店だったけれど、演奏するには重要な場所だったんだ。僕と彼女がトルバドールで2回目か3回目の出演の時、彼女がまったく新しい曲を初めて披露した」

その曲は、後に「You've Got a Friend」となるもので、テイラーは聴いてすぐに心に響いたという。あまりにも素晴らしすぎて、テイラーは以前にどこかで聴いたことがあるに違いないと思ったほどだったという。

「あの曲は、もうあの時点で、すでに歴史に残る名曲だったので、絶対に知ってる曲だと思ったんだよ。すぐにギターを探しに走ったよ。すぐ弾きたくてね」

それから数週間後、テイラーはアルバム『Mud Slide Slim and the Blue Horizon』のレコーディングのためスタジオに入っていました。

「(スタジオ使用時間が)あと数時間くらい残っていた。そういうときって、たいてい、誰かがカヴァーをやろうと言い出す。“How Sweet It Is”や“Handy Man”、“Up On The Roof”も、そんなふうにして録った。思いつきで、さっとアレンジして、バーンってやる感じさ」

このとき、テイラーの頭に浮かんだのは、キングがあの夜トルバドールで披露したあの曲でした。

「僕は言ったんだ、“キャロルのあの曲をやろうよ”って」

しかし、その時点ではキング自身も、まだこの曲をレコーディングしていませんでした。テイラーは自身の解釈に満足していましたが、一つの問題が浮上しました。キングはすでにアルバム『Tapestry』に取り組んでおり、そこに「You’ve Got A Friend」を収録する予定だと分かったのです。

「もちろん彼女だってあの曲を自分でレコーディングしたいはずだよ。だって、人間が書いた曲の中で最高に素晴らしい曲なんだから。それなのに僕は、何も気にせずその曲を録ってしまって、しかも出来上がりを本当に気に入っていた。だからキャロルのところに行って、“えーと……君のヒット曲を先に録っちゃったみたいなんだ”って言わなきゃならなかったんだ」

テイラーは少し気まずさを感じていましたが、キングは驚くほど好意的だったという。

「彼女は“それは素晴らしいわ”って言ってくれた。いかにも彼女らしい寛大さだった」

この寛大さには理由があったのかもしれません。キングは後にテイラーに「You’ve Got a Friend」は、テイラーの「Fire and Rain」への応答として書いた曲だったと明かしました。「Fire and Rain」でテイラーは♪友だちが見つからないほど孤独な時期があった~と歌っていました。

「彼女は“あの歌詞を聴いて思ったの、あなたには友だちがいるって伝えようって”と言っていたよ」