
Robert Fripp (Image credit: Michael Heeg / © DGM Archives)
キング・クリムゾン(King Crimson)の
ロバート・フリップ(Robert Fripp)は米Guitar Worldの新しいインタビューの中で、愛用の1959年製ギブソン・レスポール・カスタムについて語っています。
Guitar Worldが「もし建物が火事になったら、フリップは愛用の1959年製ギブソン・レスポール・カスタムを真っ先に抱えて逃げるだろう」と指摘されたフリップは、こう話しています。
「それが一番高く売れるやつだからね(笑)。間違いなくそうだ!
私はコレクターではない。(購入するギターは)自分が弾く音楽に合ったものを選ぶべきだ。だから基準は“なぜこのギターを選ぶのか?”ということになるだろう。私が持ってる良い楽器はすべてギブソンか、その系統のものだ。フィット感が重要。体に当てたときに、左手にも右手にも、ちょうどいいフィット感かどうかが重要なんだ。
(1959年製レスポール・カスタムを)購入したのは1968年11月、ジャイルズ・ジャイルズ&フリップがまさにキング・クリムゾンになろうとしていた頃だった。キング・クリムゾンはアンガス・ハンキングという実業家から7,000ポンドを借り受けていた。彼は私たちに関心を持ってくれていて、そのうち2,000ポンドは現金で、ブリーフケースに入れて渡されたと記憶している。
私はマイケル・ジャイルズと一緒にロンドンのウエストエンドへ買い物に出かけた。シャフツベリー・アヴェニューの楽器店に入ると、ショーウィンドウにこのレスポールが400ポンドで売られていた。当時のその金額が現在の価値でいくらに相当するのか正確には分からないが、おそらく5,000~7,500ポンド(約110万円~約160万円)くらいだと思う。今日ネットで調べてみたところ、私のものと同じモデルで、状態が完璧なものが139,000ドル(約2160万円)で売りに出されているのを見つけた! しかもその楽器には来歴すらなかった。
私は現金を持ってマイケル・ジャイルズと一緒に店に入り、現金払いの値引きを頼んだ。店員の若い男は態度が悪くて嫌いだった。彼は“エリック・クラプトンに電話すれば、彼が来て買っていくよ”と言っていたが、私は心の中で“じゃあ、どうして今すぐ電話しないんだ?”と思った。つまり、この若い男は私に嘘をついていたわけで、ますます気に入らなかった。ともあれ、結局、その楽器を380ポンドで買った。
それ以降、これが私のメイン楽器になった。1980年まで、クリムゾンでも、それ以外の仕事でもずっと使い続けた。『In the Court』『Poseidon』『Lizard』『Islands』『Larks’ Tongues』『Starless and Bible Black』『Red』といったクリムゾンのアルバムはもちろん、デヴィッド・ボウイの『Scary Monsters』や、ブライアン・イーノとのすべてのアルバムでも使っている。
ただ、1978年初頭にニューヨークで2本目の1959年製レスポールを購入し、それは当時住んでいたニューヨークに置き、ニューヨークでのセッションではそれを使っていた。それでも、最初に手に入れたこの1959年製レスポールこそが、私のメインとなる一本だった」