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マーティ・フリードマン、メガデス引退と在籍時代に名盤を生んだ理由、脱退のタイミングなど語る

2026/02/10 15:53掲載
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Marty Friedman, Dave Mustaine
Marty Friedman, Dave Mustaine
マーティ・フリードマン(Marty Friedman)は米Guitar Worldの新しいインタビューの中で、デイヴ・ムステイン(Dave Mustaine)メガデス(Megadeth)に終止符を打とうとしていることについて語り、またメガデス時代についても振り返っています。

「バンドと共に築いたレガシーを誇りに思うし、ファンの皆への愛は今、さらに深まっている。彼らを見ていると、10代の頃のキッスのファンだった自分を思い出させてくれるんだ。

メガデスがいつ引退するにしても、それが正しいタイミングなんだと思う。デイヴも僕も、何十年も前に引退することだってできたはずだけど、僕らはどちらも生涯現役のミュージシャンなんだ。音楽を演奏するのは、ただそれが僕らのやることだから。ツアーの過酷さが演奏する喜びを上回るようになったとき、それが引退のときなんじゃないかな」

Q:メガデス加入前、ジェイソン・ベッカーとのカコフォニー(Cacophony)やソロ作品によって、あなたの評価は高まっていきました。それが最初にデイヴ・ムステインの目に留まったきっかけだったのですか?

「いや、デイヴはカコフォニーの音楽を特別気に入っていたわけではなかった。あるとき車の中で一緒聴いていて“この部分はいい”“あの部分はいい”なんて言ってはいたけどね。彼は昔から曲そのものを重視するタイプで、カコフォニーはどちらかというと曲というよりも、新しいメロディや独特なセクション、突飛なアレンジ、そしてもちろんギターのアクロバット的な演奏が中心だった。優れたソングライターかと言われれば、僕らは間違いなくそうじゃなかったよ。

メガデスのマネージャーに紹介されたのは、共通の友人を通じてのことだった。彼らは約60人のギタリストのオーディションをしたんだけど、うまくいかなかったんだ。

(インタビュアー:メガデスのファンでしたか?)

バンドについてはそこまで詳しくなかったけど、『Peace Sells』が出たときにすごく気に入ったのは覚えているよ。自分が貢献できると思ったのは、彼らのヘヴィな音楽を、よりメロディックに表現するアプローチと、リードギターの仕事をアップデートすることだった。

メガデスはもともと優れたリードギターを持っていたけれど、僕が加入した当時はまだメジャーから2枚しかアルバムを出していなくて、ギターの録音はあまり良くなかった。だから、その良さが十分に伝わっていなかった。僕は、もっと力強く、クリアなギター表現を望んでいた。そして一緒にレコーディングを始めたとき、まさにそれを実現できたんだよ」

Q:あなたが在籍していた時代のメガデスが、バンドの最高傑作を生み出したことに異論はありません。『Rust in Peace』『Countdown to Extinction』は名盤です。その理由を何だと思いますか?

「当時のメンバー全員がまさに、その役割に完璧に適した人たちだった。弱点になるような部分はなくて、お互いに常に刺激し合い、高め合っていた。とてもハードな作業の連続で、過去の栄光にあぐらをかくようなことはほとんどなかった。僕らは自分たちが生み出している作品に深く感情を注ぎ込んでいたんだよ。

アルバム制作については、自伝『Dreaming Japanese』でかなり詳しく書いている。どの作品にもそれぞれ違った苦労があって、楽しかったものもあれば、そうでないものもあった。でも、どれひとつとして手を抜いたものはなかった。それが、今でもこれらの作品がしっかり評価され続けている理由だと思うよ」

Q:90年代にメガデスに在籍していた頃もソロ活動を行っていましたよね。デイヴはそれを快諾していたのですか?

「デイヴもメガデスのマネジメントも、ソロ活動と並行してやることに関しては理解を示してくれていた。当時は今みたいに自分のバンドでツアーをしていたわけじゃなかったからね。もしツアーまでやっていたら、さすがに衝突が起きていたと思う。でもツアーに出ていないときは、いつもメガデスの楽曲制作と並行して、自分の音楽にも取り組んでいたよ」

Q:メガデスを脱退したのは間違いだったと考える人は多いですが、一方で適切なタイミングで去ったという強い主張もあります。

「ファンの立場からすれば、お気に入りのラインナップに変化が起きることは何であれ壊滅的だと感じるのは理解できる。でも僕にとっては、あれはキャリアの中で最高の決断だった。あれほど大きな成功を収め、確立されたバンドを離れるのは簡単なことじゃなかったけどね。

でもあの決断のおかげで、メガデスにおける自分の役割をはるかに超える存在になれたし、自分だけの確固たるポジションを築くことができた。それは今に至るまで僕にとって非常に大きな意味を持っている。メガデスは僕がいなくなった後にグラミー賞を受賞するなど素晴らしい活動を続けてきた。だから双方にとって、すべてうまくいったんだよ。

(インタビュアー:ここ数年で、あなたとデイヴの関係はかなり和らいだように見えます)

素晴らしいことだよ。お互いに長年それぞれの活動をしっかり続けてきたから、そこには相互のリスペクトがある。武道館やヴァッケンで何度か一緒に演奏したときも、とても自然で気楽な雰囲気だったよ」