
Jack White, photo by David James Swanson
ジャック・ホワイト(Jack White)はAXS TVのインタビューの中で、ロックンロール/ロックを掘り下げて語っています。
お気に入りの曲を挙げる中で、ロック・ソングは?と尋ねられたホワイトはストゥージズのデビューアルバムを史上最高のロックレコードと称した後、こう話しています。
「ロックンロールは難しい。リトル・リチャード、ジェリー・リー・ルイス、ジーン・ヴィンセントの曲があまりにも重要だからね。多くの人は、彼らがどれほど重要な存在で、どれほど世界を変えてしまったのかに気づいていない。
彼らは派手なやり方で世界を変えたけれど、同時にもっとアンダーグラウンドなところでも変革を起こした。人々の寝室やガレージで流され、そこから学んだ数えきれないほどのバンドが、その影響を次の世代へと受け継いでいったんだ。
歴史的に見ても本当に興味深い。あの音楽はすべてアメリカ南部で生まれ、形作られた。それはとても納得がいく。この地域では20世紀前半に非常に強い緊張があった。だからこそ、そうした状況の中からあの音楽が生まれてきたというのは、とても自然なことに思えるんだ。
芸術は心地よい場所からは生まれない。芸術はいつだって痛みや葛藤の中から生まれる。だから理にかなっているが、さらに素晴らしいのは、世界中の人々がその音楽を愛しているということなんだ。
(インタビュアー:ロックンロールの本質とはいったい何なのか?)
アティテュード(attitude/態度・立ち振る舞い・姿勢)だね。
ブルースが“真実”を語る音楽だと感じるのに対して、ロックンロールは僕にとって“アティテュード”なんだ。破壊でも、反抗でもいい、そういった言葉で表せるようなものさ。
ロックンロール・バンドを見るとき、ステージ上で居心地よさそうにしている姿なんて見たくない。楽器を大事に扱っているところも見たくない。完全にワイルドで、手がつけられないくらいであってほしいし、それを目撃したい。まるで子どものかんしゃくを見ているみたいにね。それこそがロックンロール初期の姿だったんだ。
10年ごとに、ロックンロールからその“野性味”が姿を消していく。だんだんと角が取れていく。リトル・リチャードやエルヴィスの後には、インストゥルメンタルのサーフ・バンドやパティ・ペイジのような音楽が出てきた。ナッシュヴィル・サウンドも、反骨的なカントリーの荒っぽい音から、よりオーケストラ寄りの音楽へと変わっていった。そして僕たちは、そのお行儀のいいヴァージョンに飽きて、またワイルドなものを求めるようになるんだよ」