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モトリー・クルー裁判、ミック・マーズの弁護士が仲裁判断を非難 「ひどい。不公平。馬鹿げている」

2026/01/31 19:59掲載
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Motley Crue
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ミック・マーズ(Mick Mars)モトリー・クルー(Mötley Crüe)を相手に起こした訴訟で、仲裁人の判断に委ねられた結果、マーズの全ての主張は退けられ、さらにマーズがモトリーに数十万ドルを支払う義務があるとされましたが、マーズの弁護士は仲裁人のこの判断を非難しています。

マーズの弁護士エド・マクファーソンは米ローリング・ストーン誌に次のように語っています。

「この判断はひどい。不公平だ。このバンドはこれまで一度もミックに公平だったことがない。ミックが“この恐ろしい病気のせいでもうツアーには出られないが、作曲や単発のライヴ、レジデンシー公演、レコーディングはできる”と伝えたとき、彼らは“悪いな、ミック。43年一緒にやってきたが、もう終わりだ。さようなら。もう金も払わない”と言った。この仲裁人はそれを正当だと判断した。私たちはこの決定に異議を申し立てるべきかどうか検討する必要がある。まったくもって馬鹿げている。あとは彼自身がこの件をどこまで追及し続けたいかという問題だ。要するに、彼はもうモトリー・クルーにうんざりしているのです」

マーズは2022年10月に健康状態の悪化(変性疾患である強直性脊椎炎との闘病)のためモトリー・クルーのツアーから引退すると発表しました。バンドは直後に後任としてジョン5をツアー・ギタリストに起用することを発表。その引退発表から6ヶ月後、マーズはモトリー・クルーを相手取り訴訟を起こしました。マーズは、引退発表後、バンドが自分たちの共有するビジネスに関する情報を意図的に隠し、不当な金銭的取り決めをさせようとしたと主張していました。

仲裁人を務めた元・判事のパトリック・ウォルシュは、モトリー・クルーの主張を全面的に支持し、マーズがバンドのツアー活動をやめると選択をした時点で、バンドのツアー収益を受け取る権利をすべて放棄したと判断しました。

実際、2008年にバンドの運営契約が策定された際、「メンバーがグループを離脱した場合、その時点でツアー収益の分配は停止される」という条件を求めたのは、他ならぬマーズ本人でした。この修正条項には、ツアーをやめたメンバーにはツアー収入を分配しないことを明確に定めていました。

それにもかかわらず、マーズはバンドを退いた後も、収益の25%を受け取り続けることを要求していました。仲裁人はこの主張を断固として拒否しました。

仲裁人はまた、法的理由によりマーズを役員および取締役から解任するというバンドの決定を支持し、さらに、マーズは回収されていないツアー前払い金の75万ドル超の返還を命じられました。

この裁判に関する声明には「仲裁人の判断は、契約面および財務面でバンドの正当性を裏付けるだけでなく、マーズが主要メディアのインタビューで広めてきた公の物語をも覆すものである」とも書かれています。

マーズは公の場で、ニッキー・シックス、ヴィンス・ニール、トミー・リーがコンサートで実際には演奏しておらず、事前に録音されたバックトラックを使用しているとも主張していました。

しかし、仲裁の過程で膨大なライヴ演奏の録音および選任された専門家の証言が提出されると、マーズは宣誓のもとで、自身の発言が虚偽であったことを認め、証言の中でそれまでの主張を正式に撤回しています。

モトリー・クルーの代理人弁護士であるミラー・バロネス法律事務所のサーシャ・フリッドは、次のように述べています。

「この紛争は、ロック史上最も成功したバンドのひとつであるモトリー・クルーの誠実さとレガシーを守るためのものでした。仲裁人がすべての主張を退け、当事者間の合意を文面どおりに執行したことで、バンドは法的にも、金銭的にも、そして事実関係においても完全に正当性が証明されました」