HOME > ニュース >

エディ・ヴァン・ヘイレンはスタジオで完璧さよりフィーリングを優先し、デイヴィッド・リー・ロスはそれを「わびさび」と呼んでいた アレックス回想

2026/01/20 17:41掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Van Halen / Van Halen
Van Halen / Van Halen
アレックス・ヴァン・ヘイレン(Alex van Halen)によると、エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)はスタジオで「完璧さ」より「フィーリング」を優先し、デイヴィッド・リー・ロス(David Lee Roth)はそれを「わびさび(wabi sabi)」と呼んでいたという。アレックスはModern Drummer Officialの最近のインタビューの中で、ヴァン・ヘイレン(Van Halen)のデビュー・アルバム『Van Halen』を振り返った際、エディは「技術的なミス」があったにもかかわらず、「Eruption」の再録を拒否したエピソードを語っています。

「思わず顔をしかめてしまうことはあるよ。“あー、あそこ直せたのにな”って思ったことがあるし、実際、直すべきだったとも思う。でもエドはね、ある意味、徹底した純粋主義者だったんだ。

たとえば“Eruption”では、彼は技術的なミスをいくつかやっていて、(エンジニアの)ドン(ランディ)はそれを直したがっていた。でもエドは“いや、そのままでいい”って言ったんだよ。俺は素晴らしい判断だったと思う。だって、あの瞬間は二度と再現できないからね。あのアルバムには、ほかにもそういう瞬間があった。

今振り返ってみると……デイヴ(デイヴィッド・リー・ロス)の言葉を引用するけど、彼はそれを“わびさび”とか何とか呼んでいた。つまり、不完全さこそが、そのものをそのものたらしめている、ってことなんだよ。だから俺たちは曲にある不完全さを全部そのまま残したんだ」

同じインタビューの中で、デビュー・アルバムのプロデューサーであるテッド・テンプルマンとエンジニアのドン・ランディについても語っています。

「すべてにおいて意見が一致していたわけではないけれど、彼らは不可欠な存在だった。本当に欠かせない2人だった。エドと俺は、何度もテッドの家に行って話し合ったよ。俺たちが何を求めているのかを彼により明確に理解してもらうためにね。

覚えておいてほしいのは、テッドはとても成功したポップ・プロデューサーだったということ。俺の中では、ドゥービー・ブラザーズとか、彼がプロデュースした他のいくつかのバンドとかがそのカテゴリーに分類するんだけど、でも、俺たちが求めていたのは、言うなれば(米ロックバンド)ブルー・チアー(Blue Cheer)に近いものだった。わかるだろ? ラウドで、広がりがあって、反抗的で、そんな感じだ。しかも俺たちは自分たち自身に対してさえ反抗していた。それは難しいことだけど、不可能じゃない。そんなふうに、いろんな哲学や手法が混ざり合った状態だったんだ。

テッドにはメロディの構造やヒットの要素を見抜く驚異的な才能があった。アルバムがあまり売れなかったら、次のアルバムはたぶん作れない。世界一の音楽を作ったとしても、誰にも聴かれなければ意味がない。それが現実なんだ。

だから人は生まれ、ある意味では働くことを強いられる。二つの世界に片足ずつ突っ込んで、常に妥協しながらやっていくことになる。テッドに聞けば、彼も妥協したと言うだろう。でもね、テッド、いいニュースがある。バンドは俺たちのものなんだ!」