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「バーミンガムはずっとメタル発祥の地であることを恥じてきた。到底受け入れられない!」オジーにちなんで空港名を改名するよう求める署名運動の背景

2026/01/20 13:59掲載
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Ozzy Osbourne, photo by Ross Halfin
Ozzy Osbourne, photo by Ross Halfin
「バーミンガムはずっとヘヴィメタル発祥の地であることを恥じてきた。到底受け入れられない!」 バーミンガム空港をオジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)にちなんだ名称に変更するよう求める署名運動の発起人は、英Metal Hammerの新しいインタビューの中で、この運動の背景を語っています。

発起人は、バーミンガム出身のプロデューサー兼コメディアン、ポッドキャスト『A Gay And A Nongay』の共同ホストであるダン・ハドソンです。

「このアイデアは以前からずっと頭の片隅にあった。僕は多くの時間を旅に費やしてきたが、二つのことがずっと気になっていた。1つは人の名前が付けられた空港がどれほど多いか、そして2つは、アメリカの主要な音楽都市、例えばナッシュビル、メンフィス、ニューオーリンズ、シアトルの人々は、自分たちの街から生まれた音楽シーンについて語るのを決してやめない。一方で、バーミンガムはずっと自分たちのヘヴィメタルのレガシーを恥じてきた。それは到底受け入れられないよ!

先ほども言ったように、アイデアは前から頭の中にあったんだけど、オジーが亡くなったとき、これを始めるべきかどうか彼女にメールを送ったんだ。やらない理由がぜんぜん思いつかなかったので、思い切って15分ほどで始めてみた。夜の9時頃だった。夜のあいだに少しずつ増えていって、翌朝、ソリフルからバーミンガムまで電車に8分間乗っている間に、署名は50から100に増えた。アイアン・メイデンのニコ・マクブレインが最初の署名者の一人だった。その時点で、これはすごいことになるって確信したよ。

(バーミンガム空港のニック・バートンCEOはが2025年末、空港の名称変更を否定しました)

ニックが否定したこと自体は驚かなかった。おそらく彼はこの件を収束させたいだけでしょう。

(バーミンガムは既に“国際的に素晴らしいブランド”だという彼の主張について)

誤解しないでほしいんだけど、ニックがバーミンガムに強い情熱を持っているのは素晴らしいだと思うよ。ただ、この主張は事実ではない。そうであってほしいと心から願ってはいるけどね。僕は時間の半分をニューヨークで過ごしている。おそらく世界で最も国際的な都市だろうニューヨークでは毎日新しい人に出会う。はっきり言えるのは、ヘヴィメタルのファンを除けば、バーミンガムの名を知っている人はほとんどいない!つまり皮肉なことに、変化を後押ししている主な原動力は、オジー・オズボーンの人生とレガシーなんだよ。

さらに言えば、僕たちのキャンペーンのおかげで、バーミンガム国際空港は空港のPRチームが想像もしなかったほど世界中で報道された。

ニックは、その主張を地元のBBC局であるBBC WMで行った。その約10分前、彼らはリバプール・ジョン・レノン空港のロビン・チューダーに話を聞いており、彼は“この名前は空港と同義です。空港がどこにあるかを言う必要すらありません。人々はただ知っているのです”と言っていた。これはニューヨークのJFK空港とラガーディア空港、ラスベガスのハリー・リード空港、パリのシャルル・ド・ゴール空港、リオデジャネイロのアントニオ・カルロス・ジョビン空港、バルバドスのグラントリー・アダムス空港にも当てはまる。バーミンガムよりも国際的な都市にある空港の名前なら一日中挙げられるけど、言いたいことは理解して貰えたはずだよね?

このキャンペーンをやめようと思ったことは一度もない。理解しておいてほしいのは、8万人近くがこのキャンペーンを支持し、Change.orgに8000ポンド以上を寄付してくれているということ。そのお金は、マリー・キュリー財団(がん看護支援団体)や、地元のフードバンク、チャイルドラインに寄付することができるものなんだ。

支援者の人々は、僕が全力で取り組むと信頼して託してくれている。だから僕はそうするつもりだ。最初に突きつけられた“ノー”で諦めるようなことはしない。僕はレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやヘイトブリードを聴いて育った。だから読者の皆さんも、最初に言われた“ノー”をそのまま受け入れるような人間ではないと聞いても別に驚くことではないでしょう。

これは僕にとって信念の問題だ。まず第一に、メタル好きがあたかも存在しないかのように扱われ、僕たちの文化が重要ではないとされることに、もう心底うんざりしている。もう十分だ。第二に、これは僕たちの街にとって絶好のビジネスチャンスでもあるということ。バーミンガム市議会は財政破綻状態だし、空港のある近隣のソリフルも3億4900万ポンドの負債を抱えている。

その一方で僕のメールボックスには、世界中から“オジー・オズボーン空港に着陸するためだけに喜んでバーミンガムへ飛ぶ”というメッセージが殺到している。『Back To The Beginning』は地元観光に2000万ポンド貢献し、慈善団体のために1000万ドルを集めた。イギリスの音楽観光産業は2024年に100億ポンドに達し、2025年にはさらに拡大が見込まれている。この千載一遇の好機を本気で逃すつもりなのか? そんな余裕なんてないよ。

僕らが子供の頃、やって来るどのバンドも“ヘヴィメタルの発祥の地・バーミンガム!”って叫んでた。でも、その世界にいない人間には、その事実は全然伝わらない。本当に。数年前にブラック・サバス・ブリッジができるまでは、ここがヘヴィメタルの発祥の地だと示すものは何もなかった。ほかの音楽都市と比べてみてよ、笑うしかないだろ。例えばアトランタなんて、トラップ・ミュージアムまであるんだよ!!!なのに僕たちはこの50年、主要な輸出品のひとつを恥ずかしいと思い続けてきた。本当に悲しいことだよ」