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メガデスのデイヴ・ムステイン、メタリカのジェイムズ&ラーズとの現在の関係について語る 「常に関係を良くしようと努力し続けている」

2026/01/20 11:21掲載
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Dave Mustaine and James Hetfield - Tim Mosenfelder/WireImage
Dave Mustaine and James Hetfield - Tim Mosenfelder/WireImage
メガデス(Megadeth)デイヴ・ムステイン(Dave Mustaine)は米SPINの新しいインタビューの中で、メタリカ(Metallica)ジェイムズ・ヘットフィールド(James Hetfield)ラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich)との現在の関係について語っています。またキャリアを始めた頃に味わった屈辱やメタリカのオーディションなどについても語っています。

Q:あなたがキャリアを始めた頃、あなたのような音楽でキャリアを築くなんてとんでもないと思った人は、おそらく大勢いたと思います。でも結果的に、スラッシュ・メタルは長く生き残り、同時代のほかの多くの音楽はかなり早く消えていきました。

「まったくその通りだよ。人々はメタルをバカにして、とにかく俺たちをこき下ろした。俺が“The Last Note”を書いたのは、まだメタリカにいた頃、トラックストップのトイレで起きた出来事がきっかけなんだ。今でもはっきり覚えている。ボブ・シーガーの“Turn the Page”に出てくる、あの象徴的な場面そのままだよ。トイレに入ろうとした瞬間、クソ野郎が“女子トイレはもっと先だぞ”って言ってきたんだ。俺は一人だったし、相手はかなり大柄だった。当時は今ほど格闘の訓練もしていなかったから、何もできなかった。ただ、ものすごく腹が立った。心の中では、思い切りぶちのめしてやってたけどね(笑)」

Q:そのごく初期の時期、スラッシュは小さなシーンだったんですか? それともすぐに爆発的に広がったんでしょうか?

「オジーの成功に続く形で、最初は勢いよく広がった。でも俺たちは努力を重ねる必要があった。手に入れたものは全て、爪を立ててかきむしるようにして自力で掴み取ったものだった。8年ほど経って90年代に入った頃、ようやく俺たちのスタイルのメタルが本当に人気を博すようになった。努力が足りなかったわけじゃない。LAのメタルシーンにいた俺たちは、全力を尽くしていたんだ」

Q:ご自身のプレイ・スタイルはどうやって確立されたのですか?

「メタリカに加入したとき、ギタリストは俺ひとりだった。だからバンドのスタイルや音楽は、基本的に俺のプレイを基にしていた。

オーディションのとき、(メタリカの初代ベーシスト)ロン・マクガヴニーのジャム・ルームにアンプをセットして、ギターのウォームアップをしていた。ずっと弾いて、まだ弾いていて……さすがに、だんだんイラついてきて、ギターを置いて、“なあ、いつオーディションやるんだ?”って言ったら、彼らは“いや、もう決まりだよ。君で”って言われたんだよ。ウォームアップ中の俺のプレイにすごく感心したらしい。バンドで演奏を始めた当初、ジェイムズ(ヘットフィールド)は歌うだけだった。でもあるとき、セカンド・ギタリストを入れようという話になって。(ロサンゼルスのクラブ)ウィスキーでライヴをやった時なんだけど。すでに俺とジェイムズ、ロン、ラーズ(ウルリッヒ/ドラム)の4人で何本かライブをやっていたんだけどね。

その(新しい)ギタリストと1回だけライヴをやったんだけど、彼は巨大な羽根のイヤリングをしていた。俺はそれを見て“ああ、こいつは長くいないな”って思ったよ。案の定、次のリハーサルに行ったら彼はいなくて、代わりにジェイムズがギターを弾いていた。しかも、今の彼と変わらないくらい上手かった。“一体いつの間にこんなに?”って驚いたよ。バンドにとって最高だと思ったから、すごく興奮したんだ」

Q:新アルバムのボーナストラックとして「Ride the Lightning」の新ヴァージョンを録音したきっかけは何ですか?

「それは、ひとつの円をきちんと閉じて、ジェイムズとラーズという相棒に敬意を表するためだった。また、疑念を抱く人に対して、ジェイムズが卓越したギタリストであり、ラーズが卓越したソングライターであると俺が信じていることを明確にするためでもある。俺はずっとそう思ってきた。

これはカヴァーではない。これは俺がジェイムズと一緒に書いた曲で、俺たち自身の作品だから。俺が昔から信条としているのは、誰かの曲をやるなら――たとえそれが過去の自分のバンドの曲であっても――オリジナルと同じか、それ以上の完成度でやるべきだ、ということだ。どの曲をやろうかと考えていたとき、マネジメントから“Ride the Lightningをやったらどうだ?”と言われた。最初は、俺がそれをやるのはちょっと奇妙に思われるかもしれないと思った。でも少し話し合っていくうちに、それが良いアイデアだと確信してきた。テンポをほんの少しだけ速くして、いくつかのパートはしっかりと厚みを持たせるようにしたよ」

Q:最近はメタリカとの関係も、かなり落ち着いた良い状態にあるようですね

「ジェイムズと何かについて話していた時、俺はこう言ったんだ。“君の言い分があって、俺の言い分があって、そして真実がある。正確なのは真実だけだと思う。だって全部をはっきり覚えているわけじゃないからね”。すると彼は“俺たちはいろんなことを覚えてないし、それを改めて振り返りたいんだ”と言っていた。俺とジェイムズ、そしてラーズは、常に関係を良くしようと努力し続けている。俺は本当に彼らのことが大好きなんだよ。だからこそ、あんなにも激しくぶつかり合った。要するに、彼らがいなくて寂しかったんだ。バンドを離れるなんて考えは、到底受け入れられなかった。

年を重ねるにつれて、物事をより客観的に捉えられるようになる。自分が人生の旅路のどこにいるのかを考えると、俺はもう山の下りに差しかかっている。毎日を大切にしたいし、出会う人たちに不快な思いをさせないようにしたい、相手がそれに値する限りはね……もしそれに値しないなら、覚悟したほうがいい。ちゃんとお返しするぜ!」