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米国のカルトフォークヒーロー タッカー・ジマーマン死去

2026/01/19 10:44掲載
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Tucker Zimmerman - Photo by Dirk Leunis
Tucker Zimmerman - Photo by Dirk Leunis
米国のカルトフォークヒーロー。デヴィッド・ボウイがお気に入りのアルバムの1つとして挙げていた1stアルバム『Ten Songs』を1968年にリリースしてから50年以上にわたって活動してきた、アメリカ人シンガー・ソングライターのタッカー・ジマーマン(Tucker Zimmerman)が死去。ベルギーのメディアによると、ベルギー時間1月17日にベルギーにある自宅で発生した火災により亡くなりました。ジマーマンの公式SNSアカウントも訃報を伝えています。84歳でした。

この火災で、ジマーマンと50年以上にわたり連れ添った妻マリー=クレール・ランバート(Marie-Claire Lambert)も亡くなっています。地元メディアは、検視官は「自宅での火災発生後、窒息により命を落とした」と判断したと報道。この火災は事故として扱われているという。

タッカー・ジマーマンは1941年2月生まれ、カリフォルニア州北部の田舎で育った。幼少期にヴァイオリンを学び、20代前半には作曲を学ぶためローマへ移った。学業の傍ら、数々のロックやジャズグループで演奏を始めた。

1968年、ジマーマンは初のアルバム『Ten Songs』を録音・リリースした。本作はトニー・ヴィスコンティがプロデュースを手掛けた。ボウイは後に、このアルバムをお気に入りのアルバムの1つとして挙げている。

同時期にベルギーへ移住し、頻繁なライヴ・パフォーマンスでヨーロッパ各地で知られる存在となった。

1980年代半ばにソロ活動から距離を置いたジマーマンは、その後10年間を伝統音楽の作曲、小説執筆、詩作に捧げた。

2003年、息子のクアナらと共に自身のバンド、ナイトシフト・トリオを結成、アルバム『Walking On The Edge Of The Blues』でソングライティングに復帰した。2024年は特に多作な年となり、タッカー・ジマーマン・トリオ名義で3枚のスタジオアルバムをリリース。ソロ作品『I Wonder If I'll Ever Come True』に加え、4ADより『Dance Of Love』を発表。後者ではジマーマンの熱烈なファンであるビッグ・シーフがバックバンド兼プロデューサーを務めた。

ジマーマンの最後のリリースは2025年7月の『Music By River Words By Ear』だった。