ECMを代表するギタリスト、
ラルフ・タウナー(Ralph Towner)が死去。イタリアの通信社AGIは、晩年に在住していたローマで亡くなったと報道しています。AGIはまた、タウナーに近い情報筋の話として、タウナーは最近健康上の問題で入院していたとも報じています。タウナーは85歳でした。
ラルフ・タウナーは1940年3月、米ワシントン州シャヘイリス生まれ。母はピアノ教師、父はトランペット奏者という音楽一家であった。
偉大なビル・エヴァンスに影響を受け、ピアニストとしてキャリアをスタートさせる。ウィーンに留学しクラシカル・ギターを学び、オーストリア人ギター奏者・音楽家カール・シャイトを師事。60年代後半にニューヨークへ活動の拠点を移すと、ジャズ・ピアノの演奏アプローチをギターで表現する独自のスタイルを開拓。ニューヨーク・ジャズ・シーンにおいて瞬く間に注目を集め、フレディ・ハバード、ウェザー・リポート、ティム・ハーディンらと共演した。
ECMのプロデューサー=マンフレート・アイヒャーに見初められ、1972年からECMのレコーディングに参加、同レーベルの録音で独自の作品群を築き上げた。
自身がリーダーを務めるバンド“オレゴン”の作品以外は全てECMからのリリースで、ゲイリー・バートンとの『Matchbook』、同じくECMの古参ギタリストジョン・アバークロンビーとの『Sargasso Sea』など、様々なフォーマットで名作を残してきた。
『ANA』や『Solo Concert』、2017年リリースの『My Foolish Heart』など、12弦ギター、クラシック・ギターによるソロ作品も人気を博した。
彼の最後のソロ作品は2023年の『At First Light』。同作は2023年のベストアルバムの1つとして批評家から絶賛され、生涯を通じて彼が絶え間なく音楽的革新を続けてきたことを証明した。