キッス(KISS)の
ジーン・シモンズ(Gene Simmons)が「Beth」には
ピーター・クリス(Peter Criss)が共作者としてクレジットされているが、クリスは「Beth」の作詞作曲には「全く関与していない」と主張したことについて(詳しくは
こちら)、クリスは米ビルボード誌の新しいインタビューの中で反論、シモンズの主張を否定しています。
「ジーンは60年代後半の楽曲構想段階にも、ボブ・エズリンとの完成段階にも立ち会っていない。だから曲の起源を知りようがない。彼の発言は馬鹿げていて、全くの的外れだ。彼は自分の知らないことについて喋っている。
ジーンが間違っているのは、歌唱もするソングライターとして俺がメロディを作り、オリジナル・デモ“Beck”に収録されている曲のフレーズをスタン・ペンリッジと一緒に作ったという点だ。
スタンと作り直した“Beth”に残ったのは、スタンのオリジナルのヴァースとサビで、俺の核となるメロディは再構築された楽曲にもそのまま残っている。その核となるメロディは、ボブのオーケストレーションと音楽的才能によって広げられた。ボブと俺はレコード・プラントのスタジオでピアノに向かい、この曲を練り上げた。ボブ・エズリンはテンポを変えて遅くし、俺はその遅いテンポに合わせて2番のヴァースやフレーズの一部を変更した。
“Beck”から“Beth”へタイトルを変えたのは、ジーンでも誰でもなく、ボブ・エズリンだ。彼は俺に“ピーター、タイトルを変えてもいいかい?”と尋ねてきた。俺は“もちろん構わないよ。Bethの方がずっといい”と言った。ボブは曲を家に持ち帰り、残りの歌詞と曲の構成を整えてくれた。彼はピアノを加え、テンポの変化をいくつか入れ、そして驚異的なオーケストラ編曲を加えた。その編曲が曲を、俺の想像をはるかに超えるところまで引き上げてくれた。本当に圧倒されたよ。ニューヨーク・フィルが来て自分たちのパートを録音してくれた日は、俺の人生で最も美しい日のひとつだった。
スタンの貢献、俺の貢献、俺の歌声、そして何よりボブの絶対的な音楽的天才こそが“Beth”の成功をもたらしたんだ。ボブ・エズリンの貢献とオーケストラ編曲がなければ、この曲は今の姿にはなっていなかっただろう。ボブには本当に感謝しているよ。
ジーンとポール(スタンレー)はこの曲を嫌っていた。バラードだったから。二人はバラードを望んでいなかった。観客に女性がいなかったので、バンドにはバラードが必要だと提案したのはボブ・エズリンだった。
“Beth”が大ヒットするとは誰も予想していなかった。俺の名前は、あの曲がヒットする前からクレジットされていた。関わっていない曲に自分の名前を載せることなんてことはしない。そんな人間じゃない。絶対にやらないよ」
クリスはまた、シモンズの「彼は楽器を演奏しない。ドラムは定義上、楽器ではない。打楽器と呼ばれるものだ」の発言について、こう反論しています。
「俺は楽器を演奏している。打楽器の一種であるドラムは、最も古い楽器群の一つであり、音楽の根幹を成すものだ。ドラムはリズムの心臓部として構造、テンポ、エネルギーを与え、他の楽器を結びつけ、多くのジャンルでグルーヴを導く。ドラムはタイムキーピングにおいて不可欠で、他のミュージシャンが同期できる基盤を構築するから、ロック、ポップ、ジャズのような一体感のあるポピュラー音楽には欠かせない存在だ。定義上そうである」