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ポリスのロイヤルティ未払い裁判 スティングがサマーズとコープランドに1億4千万円を支払う しかし裁判はまだ続く

2026/01/15 08:19掲載
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The Police
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スティング(Sting)ポリス(The Police)のバンドメイトであるアンディ・サマーズ(Andy Summers)スチュワート・コープランド(Stewart Copeland)からロイヤルティ未払いをめぐり提訴された件について、英BBCによると、スティングは訴訟後に2人に対し、ロイヤルティの過少支払いを認め、87万ドル(約1億4千万円)を支払ったことが、ロンドンの高等法院に提出された書類の中で明らかにされています。しかし、この裁判はまだ続きます。

サマーズとコープランドは2025年9月、ロンドン高等法院の訴状を提出し、「Roxanne」や「Every Breath You Take」などの楽曲への貢献に対して十分な報酬が支払われておらず、2人はロイヤリティについて、200万ドルから1,075万ドルの未払いがあると主張しています。

高等法院に提出された文書によると、2人はポリスのヒット曲の大半でソングライティングのクレジットは得ていませんが、1977年に収入を分配するという「口頭での合意」がバンド内で交わされ、後に書面契約で正式化されたと主張しています。

その合意では、スティングが主なソングライターである一方で、他の2人のメンバーも時に重要な貢献をしていたことが認められていました。例えば、「Every Breath You Take」のサマーズのギター・ラインなどです。

その結果、バンドは1977年、メンバーの誰かが書いた楽曲のロイヤリティ収入を得た場合には、その金額の一定割合(通常15%)を他の2人のメンバーと編曲者料として分配することを取り決めました。

この合意は1981年に正式化され、1997年と2016年に再改定されました。

サマーズとコープランドは、スティングがその支払いの一部を留保していると主張しています。

高等法院では1月14日から2日間にわたる予備審問が開始されました。バンドのメンバーは誰も出廷していません。

サマーズとコープランドの弁護士は、1997年と2016年に交わされた合意に基づき、すべてのダウンロードおよびストリーミング収入から支払われるべき金銭が未払いである、とする彼らの新たな追加の主張を法廷で認めるよう求めています。

音楽業界は現在、レコード・CD・カセット販売に代わってストリーミング収入が主流となっています。彼らは合意の文言は、こうした音楽業界の変化を踏まえて解釈されるべきだと主張しています。

裁判所に提出された書類の中で、彼らはスティングおよび彼の音楽出版社から最近支払い(87万ドル)があったことを認めたものの、「過去の未払い分」に対して利息が加算されていないと指摘しました。

法廷で、2人の弁護士は、彼らの請求額の総額は「少なくとも800万ポンド」であり、修正訴えが認められれば「さらに大幅に増加する」と述べています。

一方、スティングの弁護士は、Spotifyのようなストリーミングサービスでポリスの楽曲が再生された場合、それは販売ではなく「パブリック・パフォーマンス」に当たるため、バンドメンバーにロイヤリティを支払う必要はないと主張しています。

さらに、2016年の合意では、サマーズとコープランドに認めているのは「レコード製造」から生じるロイヤルティ支払いのみのため、2人にはストリーミングやデジタル販売からのロイヤリティを受け取る資格がないと主張しています。

また、サマーズとコープランドによる修正訴えは「勝訴の見込みがが実質的にない」として却下されるべきだとも付け加えています。

この審問は15日に終了する予定で、その後、後日あらためて裁判が行われる予定です。