Guns N' Roses - Yesterdays
ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N' Roses) の1991年アルバム『Use Your Illusion II』に収録されている「Yesterdays」。ソングライティングのクレジットには、
アクセル・ローズ(Axl Rose) 、ガンズ楽曲の共作者ウェスト・アーキーン、アクセルの親友でガンズのロードマネージャーであるデル・ジェームスに加えて、無名ミュージシャンであるビリー・マクラウドの名前があります。この曲の誕生を支えたビリー・マクラウドとは誰なのか? ビリーの家族がポッドキャスト『Appetite For Distortion』で逸話とアクセル・ローズの誠実さを語っています。
ビリー・マクラウドは残念ながら2002年に亡くなっており、今回取材に応じたのはビリーの姉(または妹)のシンシア・マクラウド・ウッドマンです。
シンシアによると、『Use Your Illusion II』のリリース当時、ビリーから電話があり、ガンズの新曲の一つが「昔、俺とアクセルが共作したものだ」と主張したので驚いたという。
「電話をかけてきて、こう言ったんです。“覚えてるか? 俺は昔、アクセル・ローズとつるんでて、一緒に演奏したり、曲を書いたりしてたって話しただろう? でさ、よく分かんないんだけど、ラジオで流れてたあの曲、俺が彼と一緒に書いた曲なんだよ。“Yesterdays”は俺の曲なんだ。80年代半ばにアクセルと書いたんだよ」
もし80年代半ば、ロサンゼルスのクラブでアクセル・ローズを紹介されていなければ、シンシアはビリーが作り話をしているのだと思ったかもしれないという。ビリーは80年代半ば、ザ・プロディガルズ・サンズというロックンロール・バンドで演奏しており、その日の夜は彼らはLAガンズのオープニング・アクトを務めていました。アクセルはそのLAガンズで歌っていました。また、80年代半ばの数カ月間、ビリーはデル・ジェームスと同居していました。
シンシアによると、ビリーはラジオで「Yesterdays」を聴いた後、局に電話をかけて誰がその曲を書いたのかDJに尋ねたところ、アルバムにクレジットされているのは「[Wes] Arkeen/James/Billy/Rose」だと言われたという。
シンシアは「彼はこう言ったんです。“俺のファーストネームしか載ってない。どうすりゃいいんだ、あれは俺の曲なのに?”」と振り返っています。
じつはシンシアは、まだ少し懐疑的でした。ビリーは80年代半ばにヘロイン依存症になり、一時期ホームレスでもありました。更生した薬物依存者が必ずしも信頼できる証言者とは限らないことを彼女はわかっていたのです。
ビリーの主張を確かめようと、彼女はバンドマネージャーをしている友人に電話をし、その友人は業界の知り合いに何件か電話してみると約束しました。10分後、その友人から折り返し電話があり、「すぐにあなたの兄弟に私に電話するよう伝えて」と言われたそうです。シンシアはこう続けています。
「6週間後。彼らは私の兄弟に10万ドルの小切手と、今後のロイヤルティの29%を渡しました。兄は1年クリーンでシラフで、人生を立て直そうとしていた、そんな時に10万ドルの小切手を渡されたのよ……バーでこの話をしても、誰もが“はいはい”って感じだったでしょうね。しかもガンズ・アンド・ローゼズなら、コーヒー代みたいなお金でどんな訴訟でも戦えたはずで、兄は泣き寝入りするしかなかったでしょうね。だから、その誠実さには、ただただ驚かされました。だって、そんなことするミュージシャンがどれだけいるっていうの?」
シンシアによると、ビリーはその後も生涯にわたり定期的に数万ドルの小切手を受け取っていたという。ビリーは亡くなる前に、将来のロイヤルティを姪たち、つまりシンシアの娘たちに遺贈しており、そのお金は今も彼女たちの教育の助けになっています。シンシアはこう続けています。
「誰かがアクセルについて悪口を言うたびに、私は“いや、ちょっと待って。あなたに話すべきことがあるの”と言っているのよ」
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