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トンプソン・ツインズ「Hold Me Now」について メンバーのアラナ・カリーが回想

2026/01/13 13:08掲載
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Thompson Twins / Into The Gap
Thompson Twins / Into The Gap
トンプソン・ツインズ(Thompson Twins)のヒット曲「Hold Me Now」について、メンバーだったアラナ・カリーが英ガーディアン紙の新しいインタビューの中で振り返っています。

「バンドの機材を積んだバンが家の前に停まり、メンバー全員が私の家の向かいのひどいスクワット(不法占拠住宅)に引っ越してきたのを覚えています。トム(ベイリー)が私を地下鉄まで送ってくれたとき、私たちはすぐに意気投合しました。あの頃は、スクワットのシーンから多くのバンドが生まれていました。住む場所はタダだし、地下鉄もタダ乗りで、ロンドン中を自由に動き回っていました。

(トンプソン・ツインズ以前に在籍してたバンド)アンファッカブルズはたった1回しかライヴをやらなかったけど、私たちはとにかく過激なフェミニストで、卵に黒ペンキを詰めて性差別的な広告に投げつけていました。怖いもの知らずでした。ツインズに加入してからは、頼れるのはお互いだけだったから、とことんやりました。私は当時まだ少なかった女性ミュージシャンで、ジョー(リーウェイ)は黒人だったので、きつい扱いも受けました。

私たちは三人の共通点を探し続けました。スクウォットで3人で座って、“新しいタイプのバンドになろう”と決めたのを覚えています。シンセサイザーとドラムマシンが信じられない自由をもたらしてくれました。長い間貧乏だったのに、突然好きなことができるようになって、すごいレコードを作ろうと思えたんです。

“Hold Me Now”は、基本的には私からトムへの手紙であり、トムから私への手紙で、そこにジョーの感嘆詞が入る、そんな曲です。私は“壁にピンで留めた写真”を実際には持っていなかったけれど、あの歌詞は、私が作詞用ノートに挟んでいた、トムと私がキスしているフォトブースの写真に触発されたものです。歌詞の大半は、ラブレターを書くみたいに走り書きしました。自分が本当に考えていることを見つけるために衝動的に書きなぐったものです。それから、トムが歌うことになるので、トムからの言葉であるかのように言葉を調整しました。

すべてが驚くほど速く進み、まさにに心のままに作られたものでした。その後、曲はまるで独自の生命を得たかのようでした。それは私たちの人生の中でも、とてつもなく大きく、派手で、痛みも伴いながらも狂おしいほど素晴らしい時間でした。トムと私の間には2人の子供がいますが、私たちは今はカップルでもバンドでもありません。でも3人とも家族のような存在で、今も連絡を取り合っています。たまにどこかで“Hold Me Now”が流れてくると、心が「ああ」と震えることがあります」