テレヴィジョン(Television)の創設メンバーである
リチャード・ロイド(Richard Lloyd)は、テレヴィジョン結成前にブルースの巨匠
ジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker)と共演したことがありました。ロイドは米Guitar Worldの新しいインタビューの中で、この共演の経緯について語り、また、フッカーから教わった「エレキギターの秘訣」についても語っています。
ロイドは、卒業前に2校目の高校を中退した後、ボストンへ移り、そこで2年間暮らしました。この時期に、ロイドはジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンを知る音楽家たちのネットワークに入り込み、その縁で、ある日、ジャズの名所ザ・ジャズ・ワークショップのバックステージを訪れていました。ロイドは、こう振り返っています。
「そこで学んだことのひとつは、口をつぐんでいれば、繊細な社交の場ではずっと長く生き延びられる、ということだった。俺はバックステージに行って楽屋に入り、椅子に腰掛けて何も話さなかった。
ただそこに座っていると、ジョン・リー・フッカーが誰かと話していて、俺の方を向いて指をさしながら“坊や、何をやってるんだ?”と尋ねてきた。俺が“俺はギターを弾ける”と言うと、彼は“上手いのか?”と聞くので、俺が“まあ…”と言うと、彼は“いいな、おまえ最高だ。ステージに呼んでやる。ちゃんと来いよ、さもないと追いかけ回すぞ。バンドに加わって弾くんだ”って言ったんだ」
ブルースの巨匠はさらに、エレキギター演奏に関する自身の知恵まで授けてくれました。
「“もっと近くにおいで、エレキギターの秘訣を教えてやる”と言ったんだよ。
耳を傾けに近づくと、彼はこう言った。“弦をベンド(チョーキング)しろ。1本の弦で上下に音程を動かす方法を学べ。ベンドして揺らしてやれ。女たちが、わあ!って、男たちが、おお…ってなるまで”。要約するとそんな感じさ。一生忘れないよ。あれ以来ずっと、俺は弦をベンドして揺らし続けている」