キング・クリムゾン(King Crimson)の
ロバート・フリップ(Robert Fripp)は米Guitar World誌の最新刊のインタビューの中で、1974年アルバム『Red』について振り返っています。
『Red』はロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブルーフォードによって録音されました。制作開始時にはバンド内に緊張が高まっており、また発売当時は彼らのアルバムの中で最も低いチャート順位を記録しました。本作の発表直前にフリップから解散が宣言され、クリムゾンは一旦解散となりました。
『Red』は困難なリリース過程を経たものの、ファンや批評家からは好評を博し、今ではバンドの最高傑作の一つとして認められ、また多くの音楽ファンからプロト・メタルの原型となる傑作とも評されています。
フリップはこう話しています。
「『Red』の強みは、その力が音楽そのものにあることだ。
(制作を振り返り)とても、とてもオープンだった。だがそれは非常に難しく、居心地の悪い場所でもあった。
誰かが、かなりよく書かれた曲を持ってきて“これをやろう”と言えば、それは比較的安全で単純明快だ。だが問題は、自分が何をしているのかを分かっていて、自分がどこへ向かっているのかも分かっていると、そこにたどり着くかもしれないということ。ここで言う“そこ”は興味深い場所ではない。到達したい場所というのは、決して自分が向かっているとは知り得ない場所なんだ。しかしその緊張感を保ち続けるのは非常に難しい」
またフリップは『Red』に対して、時間とともに寛容な姿勢を持つようになったという。
「もし(制作前に)自分がこれから経験する苦難を知っていたなら、(イングランド南西部)ドーセットのウィンボーンで不動産業者を続けていただろうね。不動産業界に留まっていたよ!」と彼は冗談を言い、こう続けています。
「私の姿勢はこうだ、“もし報道を読むなら全てを読む”。私に関する報道をすべて読めば、このアルバムを嫌った人も、楽しんだ人も同じくらいいたことがわかるだろう」