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キング・クリムゾンのロバート・フリップ 『Red』について回想 「もし自分がこれから経験する苦難を知っていたなら不動産業者を続けていただろう」

2026/01/08 13:33掲載
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King Crimson / Red
King Crimson / Red
キング・クリムゾン(King Crimson)ロバート・フリップ(Robert Fripp)は米Guitar World誌の最新刊のインタビューの中で、1974年アルバム『Red』について振り返っています。

『Red』はロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブルーフォードによって録音されました。制作開始時にはバンド内に緊張が高まっており、また発売当時は彼らのアルバムの中で最も低いチャート順位を記録しました。本作の発表直前にフリップから解散が宣言され、クリムゾンは一旦解散となりました。

『Red』は困難なリリース過程を経たものの、ファンや批評家からは好評を博し、今ではバンドの最高傑作の一つとして認められ、また多くの音楽ファンからプロト・メタルの原型となる傑作とも評されています。

フリップはこう話しています。

「『Red』の強みは、その力が音楽そのものにあることだ。

(制作を振り返り)とても、とてもオープンだった。だがそれは非常に難しく、居心地の悪い場所でもあった。

誰かが、かなりよく書かれた曲を持ってきて“これをやろう”と言えば、それは比較的安全で単純明快だ。だが問題は、自分が何をしているのかを分かっていて、自分がどこへ向かっているのかも分かっていると、そこにたどり着くかもしれないということ。ここで言う“そこ”は興味深い場所ではない。到達したい場所というのは、決して自分が向かっているとは知り得ない場所なんだ。しかしその緊張感を保ち続けるのは非常に難しい」

またフリップは『Red』に対して、時間とともに寛容な姿勢を持つようになったという。

「もし(制作前に)自分がこれから経験する苦難を知っていたなら、(イングランド南西部)ドーセットのウィンボーンで不動産業者を続けていただろうね。不動産業界に留まっていたよ!」と彼は冗談を言い、こう続けています。

「私の姿勢はこうだ、“もし報道を読むなら全てを読む”。私に関する報道をすべて読めば、このアルバムを嫌った人も、楽しんだ人も同じくらいいたことがわかるだろう」