
Mani (Image credit: Alberto Pezzali/NurPhoto via Getty Images)
ザ・スミス(The Smiths)の
マイク・ジョイス(Mike Joyce)は英Uncutの新しいインタビューの中で、同郷マンチェスターのバンド、
ザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)で活躍した
マニ(Mani)について振り返っています。マニがバンドにもたらした独自の資質についても語っています。
「マニは(ザ・ストーン・ローゼズの)フロントマンみたいな存在だった。イアン(ブラウン)がバンド活動における名声をどれだけ望んでいたのかは僕にはよくわからない。存在したあらゆるバンドは成功を望むものだ。でも、それが現実となり制御不能になると、“もう十分だ”なんて言えなくなる。ザ・スミスが解散する直前、モリッシーはマンチェスターでまともに外出できなくなった。僕らも少し苦労した。でもマニはそれを受け入れた。どこへ行くにもボディガードを4~5人連れて歩くみたいなことをするんじゃなくて、その側面を自分の生活の中の日常として受け入れたんだ。
面白い奴で、もちろん凄く才能にあふれていたけれど、いわゆるポップスターが身にまといがちなバカげた虚飾は全てはぎ取ってしまっていた。彼は、そういうことが起きるのを許さなかったし、周りの人が自分をそう扱うのも許さなかった。人は彼のことを気取らないと言うが、まさにその通りだった。虚勢なし、無駄なし、ただステージに出て演奏して、楽しんで、思いきりやる。それだけだ。ステージを降りれば、とても人懐っこく、いつも気さくで、誰もがリラックスできる雰囲気を作った。
2011年に彼と一緒に演奏したことがある。彼がバンド・オン・ザ・ウォールでザ・スミスのトリビュート・ナイトをやっていて、アンコールで2、3曲弾いてくれって頼まれたんだ。僕が“サウンドチェックやるの? 曲を一通り合わせたいんだけど”って言ったら、彼から“なんだよ、ザ・スミスの曲知らねえのかよ!”って言われたよ。すごくマンチェスターっぽいユーモアの持ち主で、よくからかうんだ。彼からはいつも一言ジョークや気の利いた冗談が飛び出していた。会うたびに、彼はいつも笑顔だった。バンドの士気を高めるという意味では、いつでも一緒にいてほしいタイプの奴だし、同時に素晴らしいベーシストでもあった。プライマル・スクリームの『Beautiful Future』に入っている“Uptown”って曲でマニが弾いている部分こそ、まさに“イン・ザ・ポケット(※演奏が非常にグルーヴィーで心地よいリズムに乗っている状態)”ってやつだ。余計な装飾は一切なく、同じフレーズを繰り返しているだけなんだけど、でもそれがベースラインであり、マニの演奏の本当に素晴らしいところなんだ。完璧なんだ」