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デフトーンズ『Around the Fur』 印象的なアルバム・カヴァーに登場する女性を特集

2026/01/06 18:22掲載
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Deftones『Around the Fur』cover star Lisa Hughes
Deftones『Around the Fur』cover star Lisa Hughes
デフトーンズ(Deftones)の1997年アルバム『Around the Fur』。印象的なアルバム・カヴァーに登場する女性を特集した映像が公開されています。

新たに公開された特集映像とは別に、バンドのフロントマン兼ギタリストであるチノ・モレノ(Chino Moreno)は2025年秋に『Broken Record Podcast』の中で、この写真の由来について回想しています。彼の話によると、この写真は『Around The Fur』のレコーディング期間中に、デフトーンズがワシントン州シアトルのアパートで何度か開いたパーティーのひとつで生まれたものだという。

「俺たちはとにかくワイルドで、毎晩のように出歩いたり、パーティーしたり、ドライブしたり、その日のラフ音源を聴いてたりしていた。

あのアルバム・カヴァーはさ、俺たちのアパートにはジャグジーがあって……下の階にはホットタブがあった。だから毎晩、バーをはしごした後、バーで出会ったみんなに“俺らの家に行こう。ホットタブに入ろうぜ”って誘ってたんだ。

あの写真は、そんな夜の何気ない一枚に過ぎなかったんだよ。それが、アルバム・カヴァーの写真を選別するためにすべての写真を広げたとき、たまたまその写真が混ざっていた。で、みんなが(選んで)指さしたのは、まさにそれだったんだ。すごく90年代っぽいだろ?めちゃくちゃ90年代。だから当時をすごく象徴してる。ちょっと笑えるよね」

モレノによると、『Around The Fur』のアルバム・カヴァーに登場する女性はバンドと親しい友人ではなかったという。

「彼女はシアトルにいた時に仲良くなった友だちなんだ。この前、ある記事を見かけたんだけど、面白かったよ。彼女の当時の姿と今の姿を並べていてさ。今の彼女の写真があって。たぶん俺たちと同じくらいの年齢、40代後半とか50代前半くらいかな。彼女がアルバム・カヴァーを手に持って、にこっと笑ってるんだよ。笑顔で“これが若い頃の私よ”って感じで。

でも、誰が想像した? “アルバム・カヴァーに使わせてほしい”って言われたとき、30年も経っても、この写真がTシャツにプリントされ、今やティーンエイジャーたちがそれを着て、まさに象徴的な写真になるなんてさ。

本当に奇妙な話で、うちのグッズの中でもあのアルバム・カヴァーのTシャツが最も売れているんだよ。でもあれって本当にランダムな写真だから、全く意味がわからないよ」

そして今回新たに公開された映像特集で、制作したJenkemはアルバム・カヴァーの起源を掘り下げ、オリジナルの写真を撮影した写真家のリック・コシック、アルバムのアートディレクターを務めたケヴィン・レーガン、そして、もちろんアルバム・カヴァーを飾った女性リサ・ヒューズに取材しています。

写真家のコシックは、象徴的な写真を撮った自身の役割について次のように語っています。

「『Around The Fur』のレコーディング中に写真を撮りに来ないかって誘われたんだ。これがどうなるかなんて、その時は全然わからなかった。これがアルバム・カヴァーになるなんて、まったく想像もしてなかったよ。だからこそうまくいったのかもしれない。“よし、カヴァーを撮りに行くぞ”っていう意図がなかった。とにかく行って、楽しんで、みんなと過ごして、写真を撮って、自分の役割に果たすだけ。それをやっただけだった。

彼らはちょうどパーティー三昧の時期だった――まあ、そういう時期もあるよね――それでこのアルバムの制作中に借りていた彼らのマンションに戻ったら、ジャグジーで女の子がくつろいでいた。で、俺はふらっと近づいて、パッと2枚……2枚だけ写真を撮った。それで終わり。そのまま立ち去ったんだ。

数週間後、レーベルから電話がかかってきた。“ちょっと見に来てくれ。見せたいものがあるんだ”って。アートディレクター(ケヴィン・リーガン)が“どう思う?”って言うから、俺は“うわぁ”って。マジで衝撃だった。“めちゃくちゃクールだ。最高だ”っ言ったよ――もちろん、そう言うに決まってるだろ。だって自分の写真だし――でも、振り返ってみると本当にワクワクしてた。いくつも試作を経て、最終的にこれがしっくり来た感じがしてね。最高にカッコよく仕上がったから、ただただ興奮したんだ」

リサ・ヒューズはカヴァーを飾ったおかげで、ナイトクラブなどに入ることができたと述べています。また彼女は、撮影後の数年間、ギタリストのステファン・カーペンターと多少の連絡を取り続け、彼からデフトーンズの公演に何度か招待されたことがあると明かしています。

ただ、その挑発的なイメージゆえ、ヒューズは撮影当時からグルーピーと言われていたという。でも「私はただ楽しむのが好きなだけ。グルーピーみたいなことは一切してない。ただ最高に楽しい時間を過ごしているだけ」と否定し、こう続けています。

「あの写真って、なかなかカッコいいショットよね?  魚眼レンズで上から見下ろしてる感じ。胸がちょっと露出しててセクシーな感じで、人から“そこにニキビあるよね”なんて言われたりもしたけど、わたしは“だから何?”って感じ。そんなの本当にどうでもよくない? わたしは人間。私はモデルでもないし、正直どうでもいいのよ。それが私。見た目がクールならそれでいいの。それに写真全体を見て、足がホットタブに入っていく感じとか、本当にめちゃくちゃイケてるでしょ」

またヒューズは最近、娘の友達のために『Around the Fur』のサインを求められるようになったとも話しています。