
Helloween - Photo by Mathias Bothor
デイヴィッド・リー・ロス(David Lee Roth)と
サミー・ヘイガー(Sammy Hagar)によるカップリングツアーの失敗を反面教師に、
ハロウィン(Helloween)は7人編成のリユニオン「パンプキンズ・ユナイテッド」を“絶対に台無しにしない”という意識が生まれたという。
アンディ・デリス(Andi Deris)は、イタリアのWanted Recordとの新しいインタビューの中で、「パンプキンズ・ユナイテッド」ツアーのきっかけについて、こう話しています。
「俺はヴァン・ヘイレンの大ファンでさ、昔、デイヴィッド・リー・ロスとサミー・ヘイガーがタッグを組んで一緒にラスベガスでライヴをやったことがあったんだ。それが(ラスベガスでの)最初で最後の公演だった。だって、あのコンサートでの彼らは本当にヤバかったんだよ。いや、マジで。たぶんダイアモンド・デイヴはコカインをやりすぎたんだろうし、サミー・ヘイガーもウォッカかテキーラを飲みすぎたのかもしれない。とにかくステージ上で観客の前で彼らは本当に酷かった。俺の夢は打ち砕かれたよ。だって、二人とも大好きだったから。ダイアモンド・デイヴもサミー・ヘイガーも大好きだ。あれが俺にとっては最高の“パンプキンズ・ユナイテッド”になってたはずなんだけど、実現しなかった。
昔、カイ(ハンセン)とマイケル・キスクとの最初の打ち合わせで、この話も出たんだ。バンド・メンバーのほとんどがヴァン・ヘイレンのファンだった。2人のシンガーが同じステージに立つなんて、みんなが喜ぶはずだっただろうから、それは誰にとってもショックな話しだったんだ。
それが俺たちに、そうだな、“絶対に台無しにしない”っていう意識を生まれさせたんだ。だって俺だけが完全に失望したわけじゃなかったから。ヴァン・ヘイレンが実現させられなかったから、何百万ものファンがガッカリしたんだ。あいつら、バカだよな(笑)。でも、まあ、それが人生ってもんさ。そこから学ぶことはあった。無理やりやらせちゃダメなんだ。互いに相容れない人間を同じステージに立たせるべきじゃない。それがこの話の教訓だと思うよ」