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メンフィス・ソウルのレジェンド ドン・ブライアント死去

2025/12/27 21:34掲載
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Don Bryant
Don Bryant
メンフィス・ソウルのレジェンドのひとり、シンガー/ソングライターのドン・ブライアント(Don Bryant)が死去。家族が発表。83歳でした。

以下、家族の声明より

「世界中のドン・ブライアントの友人やファンの皆さまに、彼が今朝、83歳で逝去したことをお知らせいたします。ドンは自分の音楽や楽曲を皆さんと共有することを心から愛しており、新しい音楽を演奏し、録音することに大きな喜びを見出していました。彼は、自身の音楽の旅に関わり、支えてくださった全ての方々に心から感謝しておりました」

ドン・ブライアントは米テネシー州メンフィス生まれ。1960年代にソロアーティストとしてデビューし、1969年にアルバム『Precious Soul』をリリースした。その後10年間は、アル・グリーンやO.V.ライトなどのアーティストが所属していたメンフィスのハイ・レコードで、ソングライターとして活動した。

ブライアントは、ソロモン・バーク、エタ・ジェイムズ、オーティス・クレイ、アルバート・キングが録音した楽曲を含む、何百もの楽曲にソングライターとしてクレジットされている。

最もよく知られているのは、妻であり、同じくハイ・レコードのアーティストであるアン・ピーブルズのために書いたヒット曲の数々で、ピーブルズと共作した「I Can't Stand the Rain」は1973年にグラミー賞にノミネートされた。「I Can't Stand the Rain」はその後、ティナ・ターナー、シール、ミッシー・エリオットなど、多くのアーティストによってカヴァーやサンプリングされた。

ブライアントは、ピーブルズのキャリアに専念し、2012年に彼女が脳卒中を患い、プロの音楽活動から引退した後、ソロアーティストとしてステージに復帰した。妻の励ましを受けて、ブライアントは2017年に約50年ぶりとなるアルバム『Don't Give Up on Love』をリリースし、批評家から高い評価を得た。続いて 2020年には『You Make Me Feel』をリリースした。