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アリス・イン・チェインズによるレイン・ステイリー追悼曲、「特別な曲」だと公言するジェリー・カントレルが回想 エルトン・ジョン参加曲

2025/12/26 20:32掲載
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Jerry Cantrell (Image credit: Martin Philbey/Redferns)
Jerry Cantrell (Image credit: Martin Philbey/Redferns)
アリス・イン・チェインズ(Alice In Chains)レイン・ステイリー(Layne Staley)の死を乗り越えて2009年にリリースした14年ぶりのスタジオ・アルバム『Black Gives Way to Blue』。タイトル曲は、レインに捧げたトリビュート曲で、ピアノはエルトン・ジョン(Elton John)が担当しています。「特別な曲」だと公言するジェリー・カントレル(Jerry Cantrell)は英Metal Hammerの新しいインタビューの中で、この曲について語っています。

「タイトル曲の“Black Gives Way To Blue”を書いたときだった。これでやることが決まった。きちんとこの状況に向き合って、友人に別れを告げる必要があった。俺たちはプライベートではそれを済ませていたけれど、アルバムを作るなら公の場でもやる必要があったんだ。あれは美しい曲だが、今でも聴くのは本当に辛い。感情が込み上げて歌うのは本当に大変だった。

(“Black Gives Way To Blue”では)とても正直に、自分の心から、そしてバンド全体の心から、レインに別れを告げた。

それがあの曲の本質であり、タイトルの由来だ。あの曲を書いたときは、まるで胸につかえていた感情の毛玉を吐き出すような感じだった。彼への深い悲しみや哀悼、そして愛情を、あれほど露わに出したことはなかったし、その全てをあの曲に注ぎ込んだんだ」

アルバムを締めくくるこの曲に、カントレルは、もうひとつだけ欠けているピースがあると感じていました。見込みは薄い賭けでしたが、それだけの価値があると確信していたという。それは…。

「その曲をエルトン・ジョンに送って、ピアノを弾いてくれないかと頼んだんだ。

バンドをやりたい、ソングライターになりたいと思った最初のきっかけは彼だと思う。あの曲は彼の心に深く響いた。それが何のための曲なのか、その背景にあるすべての意味、別れであり新たな始まりでもあるということがね。最初の歌詞は“希望、新たな始まり”で、最後は“君を忘れない”なんだ」

この曲に心を動かされたエルトン・ジョンはピアノで参加することに同意し、バンドはラスベガスのスタジオで彼と合流し、録音を行いました。

「皆、光栄に思ったよ。創作面の理由だけじゃなくて、みんな彼の音楽を聴いて育ってきたから、すごく大きな出来事だったんだ。俺らは先に自分たちのパートを録り終えていて、この曲は完成した最後の曲だった。エルトンのスケジュールが合った時に録音したからね。

彼とレコーディングするため俺らはラスベガスへ飛んだ。彼はサッカーの試合を見ていて、試合がまだ続いていたので少し遅れてきた。俺らの方が先にスタジオに着いたんだけど、彼のピアノはもうセットされていた。そばを通りかかった時に歌詞と楽譜が置いてあるのが見えて、思わず立ち止まり、“マジか……最高じゃないか”と思ったよ。

俺らにとって本当に特別なことだった。彼とはどんどん親しくなってきていて、一緒にライヴをやったこともある。彼はいつだって、俺らだけでなく誰に対しても、状況に気を配ってくれる。彼は真の音楽ファンだから、俺たちにとっては非常に重みのある出来事だったよ。

(バンドはこれまでに書いた中で最も重い曲の一つとなったが)まあ、俺たちは軽い曲を書くことでは知られてはいないからね(笑)。でも、ああいう曲を書いたことはなかった。友人を亡くした経験はそれまでなかったからさ。

それに、バンドとしてもそういう曲は一度もやったことがなかった。バンドをどうやって再始動させるのか、その問いに向き合わされたことがなかったからね。レインが逝って、俺たちはバンドの本当に大きな一部を失った。親友であり、作曲パートナーとしての最高の相棒を失ったんだ。だから、その問いには答えを出さなきゃならなかったんだ。間違いなく、特別な曲だよ」