イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen)が最近、ソロキャリア初期に一緒に仕事をした何人かのシンガーを「俺のブランドを利用してひと儲けしようとしている」と非難すると、
ジェフ・スコット・ソート(Jeff Scott Soto)に連絡が殺到したという。ソートはArtists On Record With Stefan Adikaの新しいインタビューの中で、「俺とは全く関係ない話だ」と主張し、イングヴェイに「再び友人になりたい」と呼びかけています。
イングヴェイは12月18日に、SNSにこう投稿しました。
「俺がソロ作品のために雇い、報酬を支払ったシンガーたちが、俺のブランドを利用して、ひと儲けしようとしていることが俺の耳に入った。
はっきりさせておこう。俺のソロ作品に参加したからといって、その楽曲の所有権、著作権、レガシーが得られるわけではない。ところどころの一節を書いたからといって、その人がソングライターになるわけではないし、俺の楽曲を歌ったからといってそれが彼らのものになるわけでもない。彼らは、キーボード奏者、ベーシスト、ドラマー等と同様に、俺が書いたパートを演奏する対価として給料(雇われて仕事)を受け取ったに過ぎない。
もしツアーをしたり注目を集めたりする唯一の方法が、俺のブランドに依存し、俺の名前やアルバム名、俺のソロ作品群を利用することだというのなら、実際に何かを築いたのは誰かという問いへの答えはすでに出ている。彼らはこの30年、40年の間に何を録音し、何を生み出したというのか?」
これを受け、ジェフ・スコット・ソートは今回のインタビューの中で、こう話しています。
「彼があの投稿をした後、2日間ずっと俺の携帯が鳴りっぱなしだった。みんな、彼がまた俺のことを言ってるんじゃないかって思ったんだ。でも違う。彼が言っていたのは、イングヴェイへのトリビュートとか、彼と過ごした時期のトリビュートを掲げてライヴをやっている、他の連中のことだ。たぶん、そいつらがそれを宣伝していたのを彼が耳にして、ああいう流れになったんだと思う。俺とは全く関係ない話だ。
俺はイングヴェイのライヴをやったり、彼の名前やレガシーで稼ごうなんてことはしていない。まったく。俺がやっているのは、オンラインに投稿して祝うことぐらい。自分の関与を、彼と成し遂げたことを祝うためだ。俺のレガシーでもある。俺の世界で、呼び方はどうあれね。それも俺の歴史の一部なんだから、そりゃあ祝うさ。一線を越えようとしているわけではないし、何かをしようとしているわけでもない、その手のことは一切ないよ。
(イングヴェイの投稿にある“この30年、40年で彼らは何を録音し、何を生み出したのか?”に触れ)
少なくとも俺にはそれは当てはまらない。過去30年、40年を見れば、俺は軽く100曲以上に関わっている。ソロ作だけでも8枚出してる。そこにW.E.T.やタリスマンもある。だから、俺はずっと忙しくやってきた。何をしてきたのか?なんて聞かれたって、やってきたことは山ほどあるさ。
みんな、彼は俺のことを言ってると思ったんだ。みんなバーチャルなハグを送ってくるんだよ。“俺たちは、お前の味方だぜ。お前の状況は分かってる。あの記事読んだけど、不公平だよな”ってね。だから俺は“いやいや、彼は俺のこと言ってないよ。大丈夫だって”って返したんだ。
(イングヴェイに直接連絡を取ろうとしたことがあるかと尋ねられ)
連絡方法がわからない。電話番号も連絡先も何も持ってないから、どう連絡すればいいかわからない。でも、俺はインタビューでも何でも常に言ってることがある。“どんな確執であれ、いつか和解してまた友達として歩みたい”とね。彼のライヴに観客として行って、“いつかまた呼んでくれるといいな”とか、そういう話じゃない。彼とはやることはやった。もし彼がいつか何か一緒にやりたいと言うなら、俺はもちろんウェルカムだよ。でも俺はそれを求めてるわけじゃないし、それが俺の人生の唯一の支えになるわけでもない。俺には他にもたくさんの支えがある。俺はただ、また彼の友人になりたいだけなんだ。
(司会者から、イングヴェイへの個人的なメッセージを録音するよう求められ)
“なあ、聞いてくれ、イングヴェイ。俺たちには長い歴史がある。もう41年以上になる。俺たちは一緒に素晴らしい音楽を作った。みんなが愛している、君の2枚のクラシックなアルバムで歌わせてもらったが、どこかのタイミングで俺たちはいくつかつまずきに、行き止まりに、壁にぶつかった。けど、それは脇に置こう。もう一度一緒に食事でもしよう。仲間に戻ろう。俺は君から何も必要としていない。君も俺から何も必要としていない。ただもう一度君の友人になりたいんだ。これが俺の差し伸べるオリーブの枝だ。君のことが大好きだし、尊敬しているし、君と一緒に、そして君のためにやってきたすべてを大切に思っている。だから、いつかこの関係を修復できるなら、俺は大歓迎だ”」