アイアン・メイデン(Iron Maiden)の
エイドリアン・スミス(Adrian Smith)は、リッチー・コッツェンとのコラボ・プロジェクト、
スミス/コッツェン(Smith/Kotzen)で小規模会場での公演を行っていますが、小さなクラブで演奏する利点をChaoszineの新しいインタビューの中で語っています。またメイデンが公演の質を高く保つために設けているルールについても説明しています。
「スミス/コッツェンでは、当然ながら潤沢な予算があるわけじゃない。でも、小さなクラブに戻って演奏することには特別な意味がある。コードを鳴らしたりギターを弾いたりすると、音が壁に跳ね返って、空間全体に響き渡るのを感じられるんだ。あれは最高だよ。基本に立ち返って、ロックの本質に向き合うのはいいことだよね。しかも観客がすぐそばにいる状態で演奏できるなんて、きっととんでもなく素晴らしい体験になるだろうよ。
誤解しないでほしい。大きい会場で演奏するのも大好きだよ。でもあれはまた別の芸術で、観客は自分たちから遠くにいる。でもアリーナでやるときは観客が近いから、顔が見えるし、誰かもわかるんだ。ツアー全公演を追いかけてくれるファンもいて、ステージに立つと彼らの顔が見えるんだ。けっこうおかしくてね。まあ、俺は(小さなクラブも大きい会場も)どっちも本当に楽しんでるよ。
(小さなクラブは)自分のルーツであり、育ってきた環境だからね。とはいえ、もっと大きな会場でやるのに反対ってわけじゃない。そういう流れになるなら、別に大きな会場でやるのも悪くない。でも音楽業界は今や大きく変わった。中間的な立場は存在しないように思える。小さなクラブでやるか、でっかいバンドが大規模ツアーをやるか、そのどっちかなんだ。確かに過酷だよ。バスで移動して、会場で食事を済ませる日々は少し疲れる。でも音楽を愛しているなら、間違いなくやり続けるものだよ。
きつい仕事だよ。まあ、5週間なら何とかやれると思う。でも、この仕事を愛しているなら、やるしかない。メイデンの場合、これを続けていくには、それなりのやり方をしなければならないという段階に来ていると思う。だから、連続公演は2日までに抑えるし、専用機を使うとか、そういうことを全部やる。最高級のホテルに泊まって、うまいものを食べる。そういうのが必要なんだ。エネルギーを保つには自分自身を大切にしなければならない。お客さんに最高のライヴを見せたいからね。
昔は、音楽がすべてだった。良い意味ではなく、人生のすべてが音楽中心で、うまくいっていないと落ち込んでしまっていた。本当はそんなふうであるべきじゃない。でも一方で、成功しようとしているなら、そこまで情熱を注ぐ必要がある…もしあのときそうしてなかったら、今の自分にはなっていなかったかもしれない。でも簡単じゃなかった。メンタル的にも、ずっと闘いだった。でも今は楽しめている。うまくコントロールできている。良い状態にいるから、できる限り長く楽しみたいよ」