
デヴィッド・ボウイ 増補新版―変幻するカルト・スター
デヴィッド・ボウイ没後10年。時代を変えた音とヴィジョンの創造の旅をたどる書籍が2万字超を増補して文庫化。大幅に加筆・アップデートした『デヴィッド・ボウイ 増補新版——変幻するカルト・スター』(野中モモ 著)は筑摩書房から2026年1月8日発売予定。
■ちくま文庫
『デヴィッド・ボウイ 増補新版
——変幻するカルト・スター』
著 野中モモ
定価 1,100円(10%税込)
ISBN 978-4-480-44080-8
刊行日 2026/01/08
判型 文庫判
ページ数 304
<内容>
デヴィッド・ボウイ、没後10年。
時代を変えた音とヴィジョンの創造の旅をたどる傑作、2万字超を増補して文庫化!
1947年に生まれ、ロックン・ロールの勃興期からデジタル音楽配信の時代までを生き抜き、2016年に死去するまで世界を驚かせ続けたスター、デヴィッド・ボウイ。きらびやかなグラム・ロックの英雄ジギー・スターダストの衝撃、『レッツ・ダンス』での世界制覇、最後に残された『★』…ボウイによる音とヴィジョンの創造の旅をたどる傑作を文庫化。大幅に加筆・アップデートし、新たに1章を増補。
曽我部恵一氏、澤部渡氏推薦!
ねぇ、今夜サフラジェット・シティのライブハウスに
最高のバンドが来るんだって。一緒に見に行かない?
――― 曽我部恵一
誤解多きとっ散らかった芸術家“デヴィッド・ボウイ”
または人間“デヴィッド・ロバート・ジョーンズ” の両面を楽しめる。
――― 澤部渡(スカート)
カバーイラスト 柳智之
カバーデザイン 五十嵐哲夫
<目次>
はじめに― デヴィッド・ボウイがいた時代
第1章 郊外少年の野望[1947ー1966]
1 南ロンドンで過ごした少年時代
2 セントラル・ロンドン、耀ける若者文化の首都
第2章 ソロ・デビューからの試行錯誤[1966ー1971]
1 『デヴィッド・ボウイ』― 脱ロック指向のデビュー作
2 『スペイス・オディティ』― アポロ11号月面着陸と共に
3 『世界を売った男』― 憂いとロックとあいまいな性
4 『ハンキー・ドリー』― ボヘミアン的日常と隣り合わせの夢想
第3章 ジギー・マニア[1972ー1973]
1 ジギー・スターダストと〝グラム・ロック〟大旋風
2 『アラジン・セイン』― アメリカとジギーの死
第4章 変身を重ねるカルト・スター[1973ー1979]
1 ジギーを継承しつつ脱却を図る
2 『ダイアモンドの犬』― SF的想像力と新たな出発
3 『ヤング・アメリカンズ』―〝プラスティック・ソウル〟の提示
4 映画『地球に落ちてきた男』と『ステイション・トゥ・ステイション』
5 ベルリンへ―『ロウ』『ヒーローズ』『ロジャー』
第5章 インターナショナル・スーパースター[1980ー1992]
1 『スケアリー・モンスターズ』―一周した時代
2 俳優ボウイの挑戦
3 『レッツ・ダンス』の世界制覇
4 スターの迷い道
第6章 〝大人のロックスター〟の存在感[1992ー2006]
1ふたたびソロ・アーティストとして
2 ブリットポップとオルタナティヴの九〇年代
3 衰えを知らぬ創作意欲―『アワーズ…』『ヒーザン』『リアリティ』
第7章 仕掛けられたグランドフィナーレ[2013ー2016]
1 『ザ・ネクスト・デイ』と「デヴィッド・ボウイ・イズ」
2 『ラザルス』そして『★』― 最後のメッセージ
第8章 ボウイのいない世界で[2016ー2025]
1 『ラザルス』の展開と過去音源の発掘
2 アーカイヴの継承と解釈
あとがき
主要参考文献
<著作者プロフィール>
野中モモ
( のなか・もも )
野中 モモ(のなか・もも):東京生まれ。ライター、翻訳者。他の著書に『野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る』(晶文社)など。訳書にヴィクトリア・ブロークス/ジェフリー・マーシュ編『デヴィッド・ボウイ・イズ』(スペースシャワーネットワーク)、ナージャ・トロコンニコワ『読書と暴動?プッシー・ライオットのアクティビズム入門』(ソウ・スウィート・パブリッシング)、デヴィッド・バーン『音楽のはたらき』(イースト・プレス)などがある。