グラハム・ボネット(Graham Bonnet) はスペインのStairway To Rock誌の新しいインタビューの中で、ボネット抜きで活動する
アルカトラス(Alcatrazz) を非難しています。
「まあ、俺の元バンド(アルカトラスの元バンドメイト)は、俺の昔の死んだバンド、アルカトラス名義で活動を続けてる。彼らは自分たちをアルカトラスと呼んでいて、しかもバンドのマネージャーが歌ってる。まったく信じられない話だ。やつらは俺が口パクだとか、そういうたぐいのことを言って、あらゆる手段で俺を貶めようとしている。だけど、実際はそうじゃないってことは(最近公開されたライヴ映像を)見れば分かるはずだ。疑う余地はないだろう? 俺は生で歌ってる。もうそんなことで人を欺ける時代じゃない。ああいうのは(BBCの)『Top Of The Pops』みたいなテレビ番組でやるものだ。ライヴでは生で歌わなきゃいけない。それが俺のやり方だ。みんなが言うんだ。“77歳でどうやってそれができるんだ? 30歳の頃と声が変わってないじゃないか”ってさ。
(インタビュアーが、ボネット抜きでアルカトラスを名乗って続けるのは意味がないと指摘すると)
そう、馬鹿げてるよ。曲を書いたのは、俺とギタリストたちだ。ジョー・スタンプはアルカトラスと何の関係もない。バンドの他の連中だってそうだ。良いカヴァーバンドですらない。ひどいもんだ。映像を見たけど、笑える。うまくできないことをやろうとしている。うまくいっていないのはむしろ嬉しいよ。だって、やつらは俺のイメージをTシャツとかに盗用して、アルカトラスとしてTシャツを売りまくってるんだ。
やつらは、俺が(元アルカトラスのギタリスト)イングヴェイ・マルムスティーンやスティーヴ・ヴァイと一緒に書いた曲をやってる。あれはやつらの音楽じゃない。やつらは音楽バンドじゃない。あのバンドの連中は誰一人として、だ。あれはバンドですらない。キーボード奏者と、俺の元マネージャーで、やつらの元マネージャーが歌ってる。まったくバカげてるだろ? 何が起きてるんだって話だろ? やつらのビデオを見たことあるか? 笑うしかないだろう。あまりにもひどい。昔イングヴェイと一緒にあのバンドを作ったことを思い出すだけで、こっちが恥ずかしくなるよ。
一時はいいバンドだった。イングヴェイが抜けた時から、バンドは下り坂になった。その後、スティーヴ・ヴァイが入って、また持ち直した。悪くはなかった。いいプレイヤーもいた。でも、やつらが今やってることとは全然違う。弾けないキーボード奏者。ボタンを押してるだけ……全部の音を弾いてなんかいない。弾いてるフリをしてる。全部事前に録音されている。事実だから言ってるんだよ。そんな連中が公に俺が歌ってないって言いふらしてる。ふざけるな。やつらがそう言うなら、こっちも言わせてもらう。キーボード奏者は弾けないし、バンドのマネージャーは歌えないって。馬鹿げてるだろ。とにかく、俺の言いたいのはそれだけだ。アルカトラスは死んだ、もう死んでる。とっくに死んでる。いまやその名前自体が俺には恥ずかしいんだ。
(なぜ、彼らはボネット抜きでアルカトラス名義でツアーやレコーディングをしているのか?と尋ねられ)
やつらが(その名前を使っているのは)使えるからだ。できてしまうからだよ。俺も組んだバンドに“グラハム・ボネットズ・アルカトラス”と名付けようかと思った。だけど、バンドのメンバーと話し合って“いや、君の名前だけでやろう。君の名前で、君の曲で”っ決めたんだ。俺たちの曲は一緒に作っている。今まさにそれをやってるんだ」
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