ビリー・シーン(Billy Sheehan)は、チェコの番組『Hovory u Grega』の最近のインタビューの中で、最終公演を終えた
MR.BIGが新曲を制作する可能性について尋ねられて、こう話しています。
「いや、もう終わり。フィニート(イタリア語で“終わった”)。文の最後にピリオドを入れるのはいいことだと思うよ。“僕らは終わった。”ってね。それに、良い形で終えたかったんだ。
僕が使っているトースターは、朝にトーストを焼くと、終わったときに“end hot”って表示されるんだ。トースターは終わりを告げ、“焼き上がってるけど、熱いから気をつけろよ”って教えてくれる。それを見るたびに思うんだよ。“MR.BIGがやったのはこれだ。僕たちは熱いまま終わる”ってね。僕たちはゴールラインを這って越えるなんてしたくなかった。全力で駆け抜けてゴールしたかったんだ。
僕たちがまた一緒に演奏するのは不公平だと思う。だってみんなに“これはフェアウェル・ツアーだ”って宣言したからね。フェアウェル・ツアーをやったにも関わらず、また戻ってくるバンドがたくさんいるのは知っているよ。でも僕たちは本当に誠実でいたかった。だって世界中から、オーストラリアや日本、アメリカから、僕たちの公演を見に来てくれたんだから。アジアに行った時は、みんな現地に足を運んでくれたし、ヨーロッパでは世界中から僕たちを見に来てくれた。だから、そんな彼らに不誠実なことはしたくない。また演奏を再開したら、あれはフェアウェル・ツアーじゃなかったってことになる。あれは間違いなくフェアウェル・ツアーだよ。あれでおしまい。バンドに関わる全員に対して、僕は深い敬意を抱いているし、今でもみんな仲良しだよ。全員の幸運を祈っているし、またどこかで会うだろうね。でも、ここでやめるという判断は賢明だったと思うよ」