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元キッスのヴィニー・ヴィンセント、新曲の高額な価格設定を批判した“クソガキども”に対して厳しい言葉を浴びせる

2025/12/23 20:16掲載
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Vinnie Vincent
Vinnie Vincent
キッス(KISS)ヴィニー・ヴィンセント(Vinnie Vincent)は、自身の新曲の高額な価格設定を批判した“クソガキども”に対して厳しい言葉を浴びせて反論しています。

ヴィンセントは、長らく温めてきたソロ・アルバム『Judgement Day Guitarmageddon』からのリード・シングル「Ride the Serpent」のリリース計画を発表しました。リリースは限定CDシングルのみで、価格は200ドル(約31,200円)。1,000枚すべてが売り切れた場合にのみ発送されるという。ヴィンセントは、この販売形態について「早期の海賊版流通を防ぐため」と説明しています。収録曲は今後、同様に形式でリリースされるという。

高額な価格設定に、あるファンからはFacebookに疑問を呈しました。

「ひどい景気の中で、この価格では、あなたの美しいアートを心から楽しむことを人々がためらってしまうのではと心配しています。新曲は、業界の標準的な小売価格である18.99(ドル程度)で、まとめてリリースされることを期待していました。

あなたの個人的な事情や、この価格設定があなたの抱える負担を軽減するかどうかは存じ上げませんが、電気代や生活必需品の支払いに苦労している、私たちのような献身的なファンにとっては、この価格は少々高すぎます。支払いを済ませ、車にガソリンを入れた後、かろうじて少し貯金ができる程度の現金しか残らないのですから」

ヴィンセントは批判に直面しても自分の主張を貫き、長文の反論を書いています。

「まず第一に、キャビアや美術品にたとえて考えてみてほしい。誰もが買えるわけではない。それだけのことだ。第二に、君の“あなたの個人的な事情や、この価格設定があなたの抱える負担を軽減する”という侮辱的な発言に腹が立つ。お金がないから、支払いたくないから、俺の価格に同意しないからといって、そんな理屈を決めつけるなんて、君は一体何様のつもりだ? …ああ、でも君は18.99ドルという“公正な市場価格”を期待してるんだよね。

公正な市場価格?(笑)。それはもう昔の話だ。新しい時代へようこそ。

アーティストは、さんざん搾取されてきたと感じた時、自分たちの作品の販売価格について、自ら基準とルールを設定することができるし、そうすべきなんだ。価格に納得できなければ、買わなければいい。それだけのことだ」

ヴィンセントは、インディペンデントのアーティストは今や「マッドマックスのような荒廃した生存環境」を生き抜く必要があると指摘し、こう続けています。

「大規模な搾取の標的とされ、自分たちの作品をタダか、あるいはタダ同然で欲しがる自己中心的なガキどもから、いいねや登録を乞い、媚びへつらう存在に貶められている。

それなのに、家を取り壊したときのレンガに500ドルを払ったり、汗まみれの中古の靴下に1,000ドルは平気で払うくせに、俺が気に入らない価格で何かを売れば、君らはクソガキみたいに泣きわめく。いい加減に大人になれよ! 俺の価格は、海賊版業者から盗品を安く買おうとする“お前ら”みたいな連中から俺の身を守るためのものなんだ。

正直言って、君らが俺の作品を俺の価格で購入するかどうかなんてどうでもいい。むしろキッスのレコードでも聴いてろと勧めるよ。そこが君の居場所だ。俺の音楽は君らのためのものじゃない。

もしアーティストに少しでも度胸があるなら、団結して連合を組み、無料配布を全て止め、SNSファンへの媚びへつらいをやめ、全てを原点に戻すべきだ。

俺の価格は、俺の才能と、ファンが待ち望む音楽に対する正当な対価だ。そして何より、その価値は一銭たりとも無駄ではない。市場で最高のデザイナー・ドラッグだ。純粋な炎が血管を駆け巡る、果てしない陶酔感をもたらす」