レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)の
フリー(Flea)はリック・ビアートの最近のインタビューの中で、人々が特定のジャンルや時代の音楽に限定する傾向を嘆き、人々はもっと音楽的な安全地帯から出るべきだと語っています。またレッチリ楽曲の中でライヴで演奏するのが最も難しい曲についても語っています。
「それを聴く前に耳を閉ざしてしまう人がいる。“複雑すぎる”とか言ったりしてね。それは人間の深い表現なのに理解されない。多くの人が、10代の頃、初めて性的な自覚を持った頃に聴いた音楽に固執し、大人になってもそこから抜け出せないんだ。
それに、音楽のある一時代だけを見ている。“ああ、これが自分の音楽。これが好きなんだ”と言い、それ以前の音楽も、それ以降の音楽も聴かない。(そういう自分の音楽を)持っているのは素晴らしいことだし、俺もうれしいよ。でも、それでは音楽を愛しているとは思えない。俺には、そういう人たちが愛しているのは、音楽そのものというより、自分が自由を感じ、希望と冒険の精神が心に満ちていた人生のあの時期を愛しているように見えるんだ。
(だからこそ、音楽に関しては常にオープンマインドを保つよう努めているという)
希望と冒険の精神を常に持ち続けるようにしている。同時に、大人として成長して、他の人と同じように責任を担うことも心がけているよ(笑)。音楽って本当に美しいんだ。
(セロニアス・モンクも同じ姿勢を持ち、あらゆる音楽を愛していたという)
インタビュアーがモンクに“どんな音楽が好きですか?”と尋ねると、彼は“すべての音楽だ”と答えた。で、その人が“カントリー音楽も?”って聞いたら、モンクは“さっき言ったことのどこが理解できなかったんだ?‘すべて’に含まれないものがあるのかい?”ってね。俺もそんな感じさ」
フリーは同じインタビューの中で、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの楽曲の中でライヴで演奏するのが難しい曲について語っています。
「俺はめったにピックを使わない。家でジャムる時もピックはまったく使わないんだ。だから、ピックを使う曲、たとえば“Parallel Universe”なんかは、“あ、今夜のセットにParallelがあるな”ってなったら、30分は(弾き続ける)。普段ピックで弾かないからね。
求めている音を出すためにピックを使った曲はいくつかはあるんだけど、えーっと、あの初期の曲、“Get Up And Jump”とかは、マジですごく難しい。演奏する前にしっかりウォームアップしないと弾けないんだ。
初期の曲は、パンクロックの感覚にファンクのリズムをミックスさせた感じのものだった。ああいうのは、肉体的にもキツいし、しかもグルーヴものだから、メンバーとしっかり一体にならないと弾きこなせないんだ。今じゃほとんど演奏しないよ」