『スタンド・バイ・ミー』『スパイナル・タップ』等　映画監督ロブ・ライナー死去　殺人事件として捜査中

『スタンド・バイ・ミー』『スパイナル・タップ』『恋人たちの予感』『ミザリー』『ア・フュー・グッドメン』などで知られる映画監督のロブ・ライナー（Rob Reiner）が死去。米国時間12月14日の午後、カリフォルニア州ブレントウッドの自宅で妻ミシェル・シンガーと共に死亡しているのが発見されました。ロブ・ライナーは78歳でした。

ロサンゼルス消防局の救急隊員が現地時間午後3時30分頃、医療援助のために自宅に出動し、そこで2人の遺体を発見しました。その後、遺体で発見された2人はロブと妻のミシェルであることが確認されたとTMZとVarietyは報じています。

遺族の広報担当者は声明を発表し、こう述べています。

「ミシェルとロブ・ライナーの悲劇的な訃報を、深い悲しみとともにお知らせいたします。この突然の喪失に胸が張り裂けそうな思いです。この想像を絶するほど困難な時期にプライバシーを尊重していただけますようお願い申し上げます」

TMZによると、夫婦は刺し傷を負っていたという。ロサンゼルス市警察の強盗殺人課は夫婦の死を殺人事件として捜査しています。

ロブ・ライナーは1947年3月 ニューヨーク市ブロンクス生まれ。父親は著名な作家・監督・コメディアンであるカール・ライナー。母親は女優兼歌手のエステル・ライナー。

ライナーは子役としてテレビ出演の経験を積んだ。60年代後半になると、テレビ出演が増え、1970年代の名作シットコム『オール・イン・ザ・ファミリー』でマイク（通称ミートヘッド）役を演じて注目を集めた。1974年と1978年には同番組でエミー賞助演男優賞を受賞した。

その後、2本のテレビ映画を経て、ライナーは1984年、架空のロックバンドを題材にしたモキュメンタリー映画『スパイナル・タップ』で映画監督デビューを果たす。興行的には成功しなかったものの、批評家からは絶賛された。VHSで発売されると、絶大な人気を博し、2002年にはアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。

その後、1986年『スタンド・バイ・ミー』や1989年『恋人たちの予感』を大ヒットさせる。またホラー『ミザリー』（1990年）、法廷サスペンス『ア・フュー・グッドメン』（1992年）、ハートフルアドベンチャー『最高の人生の見つけ方年』（2007）などといった象徴的な映画を手掛けた。

ライナー監督の最新作は『スパイナル・タップ』の続編『Spinal Tap II: The End Continues』だった。