
Kurt Cobain - Photo by Frank Micelotta / Getty Image
カート・コバーン(Kurt Cobain)が亡くなる約半年前の1993年11月18日に撮影された
ニルヴァーナ(Nirvana)の『MTV Unplugged in New York』コンサートにてカートが演奏したギターは、2020年、オークションで落札されたギターの最高額となる601万ドル(約6億4250万円)で落札されました。このギターがロンドンにある名門の音楽学校、王立音楽大学 (RCM)に寄贈され、一般公開されることになりました。
このギターは1959年製マーティンD18-E。落札したのは、オーストラリアのRODEマイクロフォン(RODE Microphones)の共同創設者であるピーター・フリードマンでした。フリードマンは当時のインタビューの中で、このギターを巡回展で展示し、収益を舞台芸術に充てる予定だと述べていました。
フリードマンは、王立音楽大学に寄贈することで、約束通り、巡回展を行う予定で、世界を巡る展覧会は2026年に始まる予定です。
RCM博物館では以前に展覧会『Kurt Cobain: Unplugged』が行われ、15,000人以上の来場者を迎えて成功を収めました。世界を巡る展覧会は、この『Kurt Cobain: Unplugged』を世界展開するものです。
フリードマンは、プレスリリースの中でこう述べています。
「このギターの価値と注目度が、RCMの若いミュージシャンたちに恩恵をもたらし、世界中の人々に届くことを願っています。この寄贈は、音楽とロンドンを愛した父ヘンリーに捧げるものです。次世代の音楽家たちを支援できることを光栄に思います」
王立音楽大学の学長、ジェームズ・ウィリアムズはこう述べています。
「王立音楽大学は、ピーター・フリードマン氏の驚くべき寛大さに深く感謝しています。この資産は将来的に『Kurt Cobain: Unplugged』展を世界中の観客と共有する機会を開くものです。これはまた、舞台芸術へのピーター氏の惜しみない支援と、教育の力が人生を変えるという彼の揺るぎない信念の象徴でもあります」


(Image credit: Julien's Auctions)