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ポール・ギルバート、9年ぶりのヴォーカル・アルバム『WROC』から「If You Soak Bread in the Sauce」のMV公開

2025/12/11 01:16掲載
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Paul Gilbert
Paul Gilbert
MR.BIGなどで知られるギタリストのポール・ギルバート(Paul Gilbert)は、9年ぶりのヴォーカル・アルバムである新ソロ・アルバム『WROC』から新曲「If You Soak Bread in the Sauce」のミュージックビデオを公開しています。



アルバムは海外で2026年2月27日発売。リリース元はMusic Theories Recordings。

スタジオ・アルバムのリリースは2023年の『The Dio Album』以来で、ヴォーカル・アルバムのリリースは2016年の『I Can Destroy』以来。

新作のレコーディングは米オレゴン州ポートランドのThe Hallowed Hallsで4日間にわたって行われました。ドラムにニック・ディヴァージリオ、ギターにダグ・ラパポート、ベースにTimmer Blakelyが参加。ギルバートは自宅で追加ヴォーカルを録音してトラックに彩りを添えましたが、本作の核となっているのはバンドの即興演奏で、本作はライヴ録音されています。

タイトルの『WROC』は「Washington's Rules of Civility(ワシントンの礼儀作法)」の略で、アメリカ合衆国の初代大統領になったジョージ・ワシントンによる礼儀作法ガイド『Washington's Rules Of Civility And Decent Behavior In Company And Conversation』を主なインスピレーション源として用いた作品で、プレスリリースでは「彼の作品の中で、これまでで最も風変わりな作品と言えるかもしれない」と紹介されています

ジョージ・ワシントンのこの本は、ワシントンが学校の作文課題として『Rules Of Civility&Decent Behavior In Company And Conversation』の英訳を単に書き写しただけで、意図せず最も広く認知された著者となりました。この本の起源はさらに遡り、1595年にイエズス会によって書かれたフランス語の礼儀作法書にまでさかのぼることができます。

このアルバムの構想は、MR.BIGの最終ツアーの最終公演を終え、日本武道館に別れを告げた帰路の飛行機の中で浮かんだという。プレスリリースの中で、こう説明しています。

「なぜそれが頭に浮かんだのかは自分でもわからない。でも、歌詞からメロディを作るのが大好きなんだ。自分だけのバーニー・トーピンを探していたんだと思う。エルトン・ジョンの歌詞をすべて書いている人だよ。ほかの例だとニール・パート。彼はラッシュの歌詞を書き、アレックス・ライフソンとゲディー・リーが作曲を担当していた。僕は自分のバーニーかニールを探していた。というのも、歌詞を書くのは確かにやってきたけれど、好きな作業というわけではないんだ。だから、ジョージ・ワシントンに僕のバーニー・トーピンになってもらったんだよ!

この音楽をライヴで演奏して、みんながどう楽しんでくれるかを見るのが本当に楽しみなんだ。『WROC』は、これまで作った中で最も音楽的で聴き応えのあるアルバムの一つだと言える。指から生まれたギター・フレーズだけじゃない。この音楽は僕のメロディ感覚から生まれた。その純粋な繋がりをますます楽しめるようになってきた。僕の内なるメロディック生成装置への旅の中では、これがいちばんうまくいったと感じているよ……ジョージ・ワシントンと、その前に道を拓いた人たちからのインスピレーションのおかげだ。彼らは僕にとってのバーニー・トーピンだった。全体として、制作過程はとても楽しかったし、その喜びは曲で聴き取れるはずだよ」

以下は以前に公開された映像

「Go Not Thithe」のミュージックビデオ