ブライアン・アダムス(Bryan Adams) は英Classic Rockの新しいインタビューの中で、人気曲「Summer of '69」の誕生の経緯を振り返っています。
「こんな名曲になるなんて思いもしなかったよ。もともと曲名は“The Best Days Of My Life”だったんだけど、夏をテーマにした曲を書こうと、ずっと前から考えていたんだ。デモを作っているときに、ふと“It was the summer of ’69”っていう歌詞を口にしてみたら、しっくりきてね。ギターのイントロは、僕が弾ける数少ないフレーズだから、あれは結構簡単だったよ」
アダムスは1969年の夏には9歳でした。彼が最初のバンドに加入したのは1976年になってからです。これは歌詞の内容と一致しません。歌詞はティーンエイジャーのバンドが解散したことを嘆いているように見えます。実際「’69」は1969年を指しているのではなく、性的な体位を指しているのだという。
「この曲は少し自伝的なところもある。でも本質的には夏の恋、そして僕の場合はミュージシャンであることについての曲なんだ。ボブ・シーガーの“Night Moves”が大好きで、あれは夏のセックスを歌った曲だけど、ずっとあれへのアンサーソングを書きたいと思っていたんだ。この曲が1969年についてだという大きな誤解があるけれど、そうじゃない。僕が69を選んだ理由は、あの性的な体位からなんだよ。
この曲に込められたイメージは、ロマンス、ノスタルジー、苦闘するミュージシャンとしての日々、そして愛を交わすことについて。でも、ジミーとジョディは実在の人物だよ。ジミーはバンドを辞めたドラマーで、ジョディ(パーピック)は、25年経った今もツアーで僕のサウンドマンを続けてくれている」
1985年8月にリリースされた「Summer of '69」は、米国で5位、英国では42位を記録。しかしこの曲の成功は徐々に広がり、収録アルバムは1991年にチャート再登場を果たし、累計1200万枚を売り上げています。
「チャートなんて関係ない。大事なのは曲が素晴らしいこと。実際にこの曲は素晴らしい。ラジオ番組の編成者が人々の求めているものを常に把握しているわけではないことを証明したんだ」
一方、この曲の共作者のジム・ヴァランスは以前から「’69」が性的な体位を指しているというアダムスの主張に異議を唱えています。
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