ライヴ中に観客の間で大きなビーチボールが回されているのを見て不快な気分になり、持ち込んだ観客に「クソ野郎」と罵倒した、
ガービッジ(Garbage)のシンガー、
シャーリー・マンソン(Shirley Manson)。その次の公演では、複数のファンが自らビーチボールを持ち込み、観客席を埋め尽くす形で応酬。これを見たシャーリーは皮肉たっぷりに謝罪しています。
シャーリーは、12月5日にオーストラリアのメルボルンで開催されたグッド・シングス・フェスティバルで、観客席に投げ込まれたビーチボールによってバンドの演奏が妨害されたと感じて、観客に対して「でかいビーチボール持ったクソ野郎」などと暴言を吐きました。公演後、この発言を巡るネット上の議論を受け、シャーリーはSNSにこう付け加えました。
「私はバンドに入ったのは、ビーチが大っ嫌いだったから。私がバンドに入ったのは、スージー・アンド・ザ・バンシーズやザ・キュアーを聴いて、ダークで美しくありたかったから。お前らはSpotifyを聴き続けろ。10歳児みたいにバカなビーチボールを投げ回ってろ」
そして12月7日、このフェスティバルのブリスベン公演が行われ、複数のファンが自らビーチボールを持ち込み、観客席を埋め尽くす形で応酬しています。これを見たシャーリーはこう話しています。
「皆さんの見事なビーチボールについて触れないわけにはいかないわよね。すごく印象的よ。
唯一ちょっとショックなのは、私がビーチボールを怒らせたことのほうが、今や2万人のパレスチナの子どもたちがクソみたいな状況で土の下にいることよりも大騒ぎになったってことよ。
イギリス人たちが何かこう、クレイジーで、いわば反キリストみたいなレトリックをでっち上げている間に、私はみんなに、いま本当に大事なことを思い出してほしい。ビーチボールで喜びを感じる人もいるかもしれないし、その点については謝るわ。あなたたちの大切なビーチボールのことで気分を害したなら、謙虚にお詫びします。でもね、私としては、いまパレスチナでいったい何が起きているのかについて、今の政府がくそったれな状況を謝ってほしいと思うのよ」