B.B.キング(B.B. King)の遺族が公認した、初にして唯一の伝記映画『ルシール(Lucille)』が制作決定。ブルースのアイコンB.B.キングと彼の愛器ギブソン・ギター「ルシール」の生涯、音楽、そしてレガシーを描く作品。
Deadlineによると、マーク・キャントンとドロシー・キャントンの制作会社であるキャントン・エンターテインメントは現在、ヴァッサル・ベンフォードおよびB.B.キング・ミュージック・カンパニー&エステートと協力して本作の開発を進めています。
グラミー受賞のヒットメーカーで、B.B.キング・ミュージック・カンパニー&エステートの会長を務めるヴァッサル・ベンフォードがキングのエステートを代表して本作をプロデュースします。
伝記映画『ルシール』は、B.B.キングが極度の貧困から国際的スーパースターへと駆け上がっていく軌跡を描きます。この物語は、エリック・クラプトン、U2、ローリング・ストーンズ、ボン・ジョヴィのリッチー・サンボラ、カルロス・サンタナらとのコラボレーションや、ブルースを世界中の聴衆に届ける上での彼の変革的な役割に焦点を当てるという。
この映画の中心にあるのは、キングが生涯を共にした相棒「ルシール」です。
名前の由来はアーカンソー州を訪れた際に2人の男性が起こした「ルシール」という名の女性をめぐる争いでした。この争いがきっかけで建物内では火災が発生。キングは炎上する建物の中に突入し、愛用するギターを命からがら救いだしました。
キングにとって相棒「ルシール」は心の支えであり、ミューズであり、音楽に魂と人間味のすべてを注ぎ込むための器でした。
プロデューサーのマーク・キャントンはこう語っています。
「私はキャリアを通じて、『ニュージャック・シティ』から『パープル・レイン』『KISS』まで、音楽が原動力となる変革的な作品に携わる特権に恵まれてきました。しかしB.B.キングの物語ほど、勝利と志に満ちた偉大な物語はありません。彼の物語を映像化できることを光栄に思います」
もう一人のプロデューサーのドロシー・キャントンはこう語っています。
「『ルシール』は単なる伝記映画ではありません。音楽に希望を見いだしたすべての子どもたちへの賛歌です。この並外れた物語、そしてB.B.とルシールの深い絆を、世界中の観客に届けるお手伝いができて光栄です」
ヴァッサル・ベンフォードはこう語っています。
「2014年にキングに約束しました。彼がルシールを手に取る度に求めた完璧さと同じ水準で、彼の真実を伝えると。ドロシー、マーク、ラファエル、ダミオンと共に、その約束が今、最高水準の長編映画として形になりつつあります」